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第3回 気まぐれ日誌

本日のおはなし 「わたしが恐れていること」


わたしの心の中にあるもの。

わたしが「恐がっている」こと。


わたしは、人に何か影響を与えてしまうことが恐い。


わたしは人よりも知的好奇心がある方で、気になったことは何でも調べてみたり試してみたりするのだけど、自分が身につけた知識や言った事で他人に影響を与えてしまうことが恐いのだ。


『わたしが言わなかったら…』『わたしが楽しいよって勧めなかったら…』『あんなこと言わなきゃよかった』『わたしと関わってしまったせいだ』と考えて、落ち込んでしまうのがとてつもなく辛いからだ。


そうなってしまうのは、中学3年生の時のことがキッカケだと思っている。中学生になってから、絵を描くことが好きで仲良くなった友達2人が、わたしに突然手紙をくれたのだ。「すぐに読んで!」と2人でニコニコして、少し離れたところからわたしの様子を伺っていた。きっと「大好きだよ!」とか書いてくれたのかな?と思ってドキドキしながら手紙を開いた。

残念ながら、その手紙にはわたしの考えていたものとは正反対のことが書いてあった。「調子にのんじゃねぇ!いつもうざいんだよ!悲劇のヒロイン!絶交!消えろ!」と。2人は固まる私を見て凄く楽しそうだった。中指を立てて去って行った。

わたしは、自分の家庭が複雑であることを友達によく相談していた。その2人はわたしがどうしても家に居たくないと言えば、夜遅くまでいつも付き合ってくれた。両親が揃っていたり、帰ったらご飯があったり、洋服はすぐに着替えることができる状態だったり、家のお金を心配しないで勉強するだけでいい同級生たちが羨ましいこととか、よく愚痴を聞いてくれていた。その愚痴を聞いてくれている友達も、帰ればご飯があるような普通の家庭であることに、わたしは気を配れずに。

3年生になったらわたしは美術部の部長に選ばれて、部員達と過ごす時間が増えたけれど、思えば友達2人には愚痴を聞いてもらう係みたいになっていた。嫌な気持ちにさせていたことに気が付けなかった自分が、とてつもなく恥ずかしく情けなかった。

その後、復縁することもなく、別々の高校に進学することになってしまった。

それ以来、わたしは自分の話をするのが恐くて、高校生の時は嫌われないように優等生を演じた。幸い、クラスには同じ中学から来た人は1人だけで、気持ち的にも再出発をすることができた。

〈失敗しないように〉

なにを話すにもその気持ちがとても強かった。


その後、わたしに影響されて、妹が同じ高校に進学することになった。わたしにとっては凄く楽しい学校生活だったから「先生もうちのこと理解してくれてるし、親身になってくれるし、いい高校だよ!わたし生徒会だから、面接の時に〈実歩の妹です〉って言ったらきっと入りやすいよ!」と伝えた。

そうしたら面接官が生徒会の担当の先生だったようで「実歩の妹かぁ!そうか!じゃあ合格確定!…って、すぐに合格って言ってくれたよ~!」
と妹は嬉しそうに話してくれた。

だけど、妹は高校1年生の夏で中退してしまった。いじめられてしまったそうだ。高校を辞めた妹は、毎日父親と大喧嘩。「金が無駄になった!育て方を間違えた!」と父に言われることに傷ついて、心を酷く病んで家に帰ってこないことも増えた。

わたしはいまだに、そのことが一番心にひっかかっている。

もとはと言えば、わたしが妹に同じ高校に来たらいいじゃん、なんて軽い気持ちで言ったからこんなことになってしまった。また私が余計なことを言ったからだ。わたしがそんなこと言わなかったら、妹がお父さんに殴られたり心を病むこともなかった。またわたしのせいじゃないか。


…いつもこの気持ちが蘇る。

大人になって、あれから10年以上経っているけれど、わたしの言動で誰かの人生に悪影響が出てしまうことが、とてつもなく恐い。


わたしは、今、世の中のことについて関心をもっていて、好奇心のお陰もあって、レールに沿って暮らしていたら出会うチャンスなんてなかった人達に出会うことができた。その人達に出会えたことで、かなり多くの世の中の真実を知ることもできた。自分で見つける力も身についた。この知識が正解であることは確実で、身近な人たちにできることなら伝えるべきだと思う。

だけど、身近な人に程わたしは伝えることができない。その人の人生にどう影響が出てしまうのかを考えると恐いから。

昔言われた、「あんたは強いから平気だけど、みんなそんなに強くないから。」という言葉。確かに、今まで仕事などで出会ってきた人たちの中に私のような人はいない。わたしの強い考えでストレスを与えることになってしまって、その人の心や人生に生きづらさや悪影響が出てしまったら…と思うと、喉まで出ていた言葉も引っ込んでしまう。

助けるつもりが、恨まれて終わることが凄く恐い。

わたしが好きでやっていることも、わたしにとっては楽しいことだけど、人にそれを話して「一緒にやろうよ」と誘うこともできない。それによって、その人の人生が悪い方向に変わってしまうかもしれないことが恐い。

妹と父のように、争うキッカケになってしまうかもしれないから。わたしが軽い気持ちで言った言葉のせいで。


きっとこの「恐怖」は、わたしだけでなく、多くの人の心の中にあるものだと感じている。とくに、ここ最近は。

この「恐怖」を倒すことがわたしの試練。それができなくては先に進めないのだろう。


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みいけの逸品料理「海老の洋風巻き寿司」

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エビフライの巻き寿司です。

カタカナ語を使わずに料理の名前を付けてみています。エビフライは【海老のパン粉揚げ】になるのかな…?とか考えてたらパンってカタカナでした…(^o^)

もうなくなってしまったお店なのだけど、地元の回転寿司屋さんにエビフライが突き刺さってる巻き寿司があって、それが大好物でした。いまでもどこかの回転寿司でそんな商品があるのなら、食べたいな♩^^


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みいけの絵画展「点描画(Mr.children/桜井和寿)」

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中学生の時、ミスチルのHEROをラジオで聞いてから、ミスチルのファンになりました。HEROの歌詞の全て・メロディーの全てが私のツボでした。

「そして最後のデザートを笑って食べる君のそばに僕はいたい」

大変なこと、辛いこと、悲しいことが多いけれど、誰にでも最後には必ず最高のデザートが用意されている。それはきっと誰よりもおいしいデザートで、そのデザートを大切な人と笑って食べる日がいつの日か必ず訪れる。

まだ最後のデザートはわたしの目の前には置かれていません。ずっとその日を心待ちにしています。


絵はイノセントワールドのCDジャケットの桜井さん。この絵は2回同じものを書きました。ミスチルファンの友達2人にプレゼントしたので手元にはありません。かっこいいジャケットだなぁと今でも思います。



おわり

みいけ実歩☘