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本四連絡橋⑤(来島海峡大橋)

最後は瀬戸内しまなみ海道(尾道・今治ルート)の来島海峡大橋。
しまなみ海道ができたばかりの頃に、福山や尾道から、今治までの路線バスがあると知った。
いつか行けるといいなと思い、福山と尾道からのバスの時刻表だけは確認しておいた。
ある日、夫の夕食が要らないという絶好のチャンスが到来し、香川から18きっぷを使って福山まで行き、福山からその路線バスで橋から橋へと渡って四国側へ戻ったことがある。
どのくらい時間がかかったのかは全然覚えていないが、途中で降りたら次の便はない(一日一便ということはなかったはずだけれど、それほど何本も走っていたわけじゃない…苦笑)状態だったので、降りることはなく、ただ景色を眺めるだけ。
それでもじゅうぶん満足。
私にとっては、初めての場所へ行くのは、それだけで楽しいこと。
どこかでおいしいものを食べた記憶もなく、たぶんバスの中でおにぎりかパンを食べただけかも…これはひとり旅ではよくあること(笑)

今でも覚えているのは、今治まで戻ってから、駅の改札前のお店で売っていた「いよかんソフト」で一服したこと。
あれは、めっちゃ美味しかった。
そのときは、しまなみ海道を渡ったという満足感でいっぱいだったから、ろくに時刻表を見ることなく、駅の案内版表示にあった予讃線上り特急の発車時間が近づいてきているようなので、切符を買ってホームへ。
その後、列車内でゆっくりと時刻表を見ていたら、なんと18きっぷでも、その日のうちに家まで戻れたことが判明。
特急券代がもったいなかったな、とは思いつつも、18きっぷだったら家に着くのは、日付を少しばかり過ぎた頃だと思い直し、こんなに遠くまで来たのだから、特急券くらいは必要だよ、と自分に納得させたその日の帰りの車中(笑)


その後は、車で尾道から今治まで渡ったこともあるし、今治側からも渡ったことはあるけれど、本州・四国間の単なる移動手段として使ったことはない。
それは、私が住んでいる場所がこの橋をそういう目的とはしないだけで、住んでいる場所によっては、本州へ渡るには最適のルートになりうる「橋」であることは確か。
そして、そういうこと以外に「旅」「観光」「イベント」にはとても適している「橋」でもあると思う。


撮影日 2018年8月15日



撮影日 2018年8月16日

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