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カッコつけようとしないのって大事だ/20代の頃愛読してた 椎名誠

本音を言って本音で行動する。これってカッコ悪いかも、とか思わない。カッコつけてて良い結果になった試しがない。知ったかぶりしたりでカッコつけない。


だいぶ前のことだけど、一流の写真家としても活躍していた人がいた。その人は本当に多才な人だったんだろう、小説まで書いて本も出した。その人が書いた小説を偶然読む機会があったのだけれど…………正直言ってつまらなかった。自分の若い頃の人間関係や挫折を描いた自伝的な小説だったと思う。一流の写真家としておしゃれでファッショナブルな写真も発表していたし、自身もタレントとしてTV出演もされていた。そんな才能に溢れた人だったんだけど、文章はつまらなかったのよ。

もちろん文を書くことについてはその方はプロじゃなかったし、ちゃんと文章を書いて生業にしている作家さんと比べてはダメなことは分かっているが、「どうしてつまらないんだろう?」としばし考えてしまった。行き着いた答えは「カッコいい人がカッコよくカッコ付けて書いた文章だから」。どうもそんな感じだった。きっとそれが彼の生き方なんだろうし、自身はそれが自然なことで「カッコつけてる」なんて思ってもいなかったのだろう。その器用に何でもこなす一流の写真家の人が次の小説を書いた、という話は聞かない。(調べてみたら何冊かの本は出しているみたいだ)

同じような「自分の青春時代を自伝的な小説にした」プロの作家が書いた小説を偶然にも同じ時期に読んだ。時代背景もほぼ同じだった。そっちは読み応えがあって面白く、一気に読んだ。結構な長さの小説だったけど。こっちの小説は泥臭くカッコ悪く主人公は足掻き、迷いながら日々を生きていた。そのどうしようもなくブザマに足掻いている様を時に笑いも交えながら書かれていた。それが共感を呼んだのかもしれない。自伝的小説とは言え、フィクションも随所に織り込まれその時代の空気も感じ取れる小説に仕上がっている。大変面白くかなりの長編を徹夜で一気に読み、読後感も爽やかだった。椎名誠氏の著作だった。

↑上記の本3点はずっと昔に読んで面白かった椎名誠の本。当時から人気作家だったし読む前はちょっと先入観あったけど、この人結構な読書家で筆力もあり読み応えのある文章を書ける人なんだよね。SFなんかも書いているし。「あやしい探検隊」シリーズも面白く、20代の頃読み漁ったわ。


悩んで迷っているなら、そのままそれを提示してみる。ここでカッコつけても仕方がない。カッコつけて書いた文章って読んだ人の心に響かないんだよね。本気でぶつかってみる。恥を捨てよう。意外なところから解決策がやって来るかも知れない。そこから何かが始まるかも知れない。上っ面のカッコ良さでは人の心に響かない。結局そういうことなんだね。


でも言うは易し行うは難し、だよね〜💦



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