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穏やかな春の1日 宮城県美術館で過ごす/移転の危機を乗り越えて

地元の大好きな場所の一つである宮城県美術館。晴れて暖かかった昨日、午後のひとときを過ごして来ました。

昨日が初日で、所蔵品の中から新たな展示をしていたみたいですが、自分は展示はスルー(笑)してまっすぐ北庭へ。

街の中からすぐの場所なのに、車の騒音にも邪魔されずに木陰でゆっくり新緑を眺められる貴重な場所です。

盛り上がるような新緑🌿

静かな水辺には鯉が泳いでいます。

本館の開館後に佐藤忠良記念館やアリスの庭などが作られ、広い敷地とも相まってそれぞれに楽しめる豊かな場所です。カフェスペースも充実しています。

池の上には桜の花びらがたくさん。何の種類のサクラなのか分かりませんが、綺麗なくす玉のように咲いた八重桜が本当に見事です🌸

美術館の建物は前川國男氏の手になるものです。ニュアンスのあるタイル張りの外壁が風景に馴染んでいます。

目の前まで枝を垂れて、手に触れられる近さに咲いています。

この宮城県美術館は1981(昭和56)年11月に開館しました。開館して40年以上が経ちました。長くこの地で県民に愛されてきた美術館です。広い敷地の中を見渡すと、大きく成長した木が傷んで切り倒されたものもあることがわかります。それだけ長くこの地に美術館が存続して来たのです。

宮城県美術館のHPのトップ画像より

ただ、数年前に現知事の思いつきの移転構想で、ここは存続の危機に瀕しました。維持管理費の捻出や古くなってきた建物の改修を考えた時に「いっそのこと、別の空いている場所に老朽化した県民会館と一緒に統合移転しちゃえ❗️そうすれば国からたっぷり補助金が出るんだよ〜ん」という政治的思惑で、この素晴らしい美術館は移転して失われてしまう危機に直面してしまったのです。

県民からの反対の声が大きなうねりとなりました。現在の場所での美術館の存続を望む大きな県民の声がひとつになって、美術館はこれからもこの地で存続することに決まったのです👏

現職知事のその場限りの思慮の足りない政策の弊害が明らかなんですが、(壇蜜さん出演のセクハラまがいのアピール動画とか、水道の民営化を強行したり💢)またその件はいつかここで書く機会もあるかと思いますが、今回は傍に置いておきます。

大勢の人が大挙して押しかけるような大規模な美術展には背を向け、いつも無料で利用できるオープンエリアでばかり過ごしているみけ子です。宮城県美術館の収益にはほとんど与していないのは申し訳ないですが、この場所をこよなく愛している一市民として、この美術館の素晴らしさを強調しておきますね♬

来週からはこのエリアの近くで「全国緑化フェア」も始まるんだそうです。人混みは苦手なみけ子ですが、陽気の良いこの時期、仙台にも機会があれば是非おいでくださいませ ♬



↓ご自宅にもアートを。パリで開催されたシャガール展のポスターです。


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