見出し画像

キミは白装束で滝に打たれた事があるか?

私はある。3回ほど滝に打たれた事が。東京都のちょっと奥地の御嶽(みたけ)っていう所で。

その「白装束で滝に打たれる集まり」は私の数年前からの知り合いで、ヒプノセラピーで前世療法というのをやっているエリリンこと根本恵理子さんが主催する集まりだった。全部で10数人程度の参加者だったかと思う。

↑noteで記事も書いてますよ〜♬大変楽しい方でこの方との関わりやその他のエピソードはまた別の機会に。

滝に打たれる1泊2日の合宿で、到着日の午後に1回、翌朝に1回の計2回、一回の参加で2度滝に打たれる。行きは宿から白装束で山道を登り、祝詞を唱えながら参加者が順繰りに滝に打たれるのだ。

滝行合宿は参加者が御嶽駅に集合し、宿について身支度をして滝のある山に向かう。わざわざ遠くからも参加者のいるイベントである。なんで遠くから滝に打たれに来る?滝に打たれて何か良い事がある? それはう〜ん、分からないっちゃあ分からないのよ。とにかく体験することに意味がある。言葉では表現できない感じ。

私が参加した理由は「なんとなく面白そうだから」私の参加動機なんて大概そんなもんよ(笑)参加して良かった、ってのは今もそう思う。

画像1

何か思い切りたい時や迷いがある時、何かの節目の時。滝に打たれるのは良いかも知れない。滝に打たれるのは、大量の水で禊をすること。自分に纏わりついている余計なものを払い落とす。払い落としてスッキリした状態で帰路に着く。その後の自分はきっと新しい自分なのだ(と思いたい)

この滝行合宿に参加したのは連続3年間で計3回。初回の参加の時、私は不動産賃貸業を始めるか始めないかという辺りだった。御嶽という場所は大変興味深い土地で、その集落全体が「神社や神主さんが住む集落」なのだ。私たちが宿泊した旅館のオーナーも神主さんである。宿坊のような形で宿泊者を受け入れ、希望があれば1人でも真冬でも滝行をさせてくれる。白装束は宿で貸し出してくれる。宿の主である神主さんが一緒について滝行についても指導してくれるのだ。

↑ちゃんとHPもありました。食事もここは美味しいです。基本精進料理のようです。ご興味のある方は宿に直接問い合わせして見てね。

滝に打たれるのって、結局はいきなり冷たい水の流れに身を浸し、強い水流に打たれる訳で、身体に影響がない訳がない。白装束で滝のほとりまで行き、準備体操のような動きと祝詞を唱え、その後に参加者が順番で滝に打たれる。水は冷たいし水圧は強く、正直言って怖い。だけどその怖さと水圧を乗り切った後の清々しさと気持ち良さは体験した者でなければ分からない感覚だと思う。

その滝行に参加する人は、男女も色々で全国各地からの参加だ。占いをやっている人、整体師さん、看護師さん、ヒーリングサロン経営者、OLや会社員。参加する人も様々だった。(わざわざ遠くから参加するなんてやっぱりちょっと個性的な人が多かったよ。私もその一人か😅)私は朝早くの新幹線に乗り、途中からJRを乗り換えて御嶽駅に着いた。山間の静かな駅で、滝行で予約した宿はそこからバスで移動した標高が高い場所にある。見晴らしの良い、清々しい場所で新鮮な空気を吸い滝行を指導してくれる宿に行く。


到着した日に最初の滝行を行い、その後は普通に宿で夕食や入浴、くつろぎの時間を持つ。夕食後はクリスタルボウルの音浴と瞑想会にも参加出来る。次の日は早朝に起きてまた滝の水に打たれに行く。大量の水で水圧も相当なものだ。私は水に顔をつけるのがなんだかすごく怖くて、でもせっかく来たのだからと滝行に臨んだ。容赦無く体に叩きつけるような大量の水。顔に水がかかると溺れそうな気持ちになる。

話は飛ぶけど、「タイタニック」の映画の中で窃盗の嫌疑がかけられて手錠で繋がれたディカプリオを、沈みつつある船底にケイトウィンスレットが助けに行く場面。あの場面、見る度に息が詰まりそうな恐怖を感じる。あの場面が恐ろしくて呼吸が早くなる感じだ。どんだけ自分が思い切ってその場に居たか、大体の想像はつくでしょ?でもバンジーよりはイイかな。あれはどう考えても絶対に無理だわ。

そんな恐怖に呑み込まれそうになりながらも滝行を終える。その後のなんだか妙にスッキリ吹っ切れたような気分は、他のことではなかなか体験できない心持ちではないかと思う。

滝行が出来る場所は全国各地にあるようだが、場所がいくら滝行できるような滝だったとしても経験のない人がいきなり滝に打たれるのはやめた方がいい。いきなり冷たい水に身を浸す身体上のリスクもあるし、それ以外では聞くところによると「滝行で落ちた他の人の『悪い物』が滝の周囲にはたくさん浮遊していて、中途半端な気持ちや遊び半分でそんなことをすると、他の人が落としていった『余計な悪いもの』をかえって拾って来てしまう」らしい。それを信じるか信じないかはそれぞれの考えだと思うが、確かにそんなことが全くないとは言えない気がする。だからもしそういうことをやってみたいのならば、ちゃんとした指導者がついてくれるところをお勧めしたい。遊び半分は絶対ダメね。


その滝行合宿では、宿泊して次の日の早朝に御嶽神社にみんなでお参りする。そのお参りの時に私が引いたおみくじの最初に驚くような文言が書いてあった。

画像5

「廃れたるものにて 利を得べし」


「すたれたるものにて りをえべし」

つまりは、皆が打ち捨てるような古くて役に立たないもので利益を得よ、という神の御託宣だったのだ❗️もうびっくりでしたよ。その滝行合宿に参加する直前に、私は借金をして築50年オーバーの廃屋を購入したのだ。不動産賃貸業を始めるために。そのびっくりな内容のおみくじは、今も大切に保管している。その時に購入した「廃屋」は今や満室御礼❣️の戸建シェアハウスなのよ💖↓記事の最後を参照してね♬

画像2

怖くて、でもその後に何者にも変えがたい清々しさを感じられる滝行。自分はなんだかその時は「とにかく3年は連続して参加してみよう」と考えて実際にそうした。滝行で直接何か良い影響があったとか、参加した後にとても良い事があった、とかは…………残念ながら別にない。でもきっと自覚していない何かの加護がきっとあるんだと思っている。

要は気持ちの問題なのだろう。遠くからわざわざ参加する。滝に打たれるというあまりやらない珍しい経験をする。日常から離れて清々しい空気を全身に浴び、集落全体が神域である場所で1泊する。そんな経験を経て、自分はこの後で生まれ変わった気持ちでこれまで取り組んできた事に臨もう、と決意を新たにする。そんな気持ちで物事に臨むことが重要なのだと思う。

まぁ、こう言ったことでもなければわざわざ自宅から遠く離れた場所に、泊まりがけで出かけてくることなど自分に関してはなかっただろう。実際この滝行合宿への参加で、実に数年ぶりくらいで一人で県外に出かける事になったのだから。

画像4

↑宿に到着する前のロープウエイの終点広場で。えりりんちゃんと私(笑)

そして滝行の後は有志の参加者での直会(なおらい)。呑みながらの宴会を昼間っから(笑)それが滝行で聖を極めた後での俗気を取り戻す酒宴で、聖と俗のバランスを取るために必要な事らしい。なぜかいつもその集いに参加する人は酒好きが多く、滝行後の直会は各所から集まった酒好きがワイワイと昼間っからの賑やかな酒宴になる。滝行というちょっと特別な経験を一緒にした仲間たちなのだ。その真昼間の酒宴がもう本当に楽しい。直会だけを目的にまた参加したいくらいだ。(おいおい)

画像3

滝行に参加する意味は、身体や心にこびり付いた、余計なモノ、不要なモノを祓いに行く行為なのかも知れない。普段は欲まみれで生きていても(←自分)時々そんな機会を設けるのは大切なような気がする。そして余計なモノを祓った後、すっきりクリアになった身体と頭に本当に必要なモノが入ってくる。これからの自分に要るモノが降りて来る、って気がする。(あくまで個人的な主観です)

滝行合宿を3度も経験した自分から何かアドバイスをするとすれば……そうだなぁ、

「興味があるなら一度はやってみることをお勧めする」


もしかしたら最初に参加した時の私のように、御嶽神社のおみくじで大変貴重で得難い御託宣をいただけるかも知れないし。ただの楽しみや気分転換でアミューズメントパークにお金を落としに行くのよりは、ずっと面白い体験が出来る、と私は思うのだよ。


……ってここまで書いてきて、一番滝行が必要なのは、高校を4年かけてようやく卒業し現在はニートをしている、うちの長男である事に気づいたよ ┐(´д`)┌




サポートをいただけるならば、それはそれは大感激です❣️毎日発信を続けることが、自分の基礎トレーニングだと思っています。サポートを励みに発信を続けます💓