小学生だったみけ子、2歳上の兄とオリジナルの双六をやって遊んでたんだが💦
小学校4年の年末に、両親が新築の家を建て一戸建てに引っ越した。小学校の4年頃って、小学生の無邪気さ天衣無縫さも一段落する頃かと思う。ちょっと考え方も大人っぽくなりつつある頃だから。今は4年生だと学校で「二分の一成人式」って行事も開催されたりする。その4年も終わる3学期に新しいクラスに転校したみけ子は、周囲とあんまり馴染めなかったような気がする。
学校が終わって家に帰っても、近所で遊び相手になるような友だちもいない。山を切り開いて作られた新興住宅地で、空き地が目立つどちらかというと荒涼とした感じの味気ない所だった。空き地には雑草が生い茂っていた。昭和40年代半ば、田中角栄が「日本列島改造論」とかをぶち上げる直前だった気がする。
その荒涼とした雑草だらけの新興住宅地に建てた新築の家で、引っ越してきて間もないみけ子と2歳上の兄はこたつにあたりながら暇を持て余していた。近くに駄菓子屋がある訳でもないし、どこか面白い遊び場がある訳でもない。学校から帰るとゴロゴロしながらTVを見るくらいしかすることがなかった。
そんな時にどちらからともなく兄妹2人で思いついて遊び出した「ゲーム」があった。手作り・手書きで作ったオリジナルの双六(スゴロク)だった。サイコロを振ってサイコロの数だけコマを進める。ところどころに「10円」「20円」……「50円」と金額を書いた箇所と、全体で数ヶ所に「払い戻し」と書いた場所を設ける。
サイコロを振ってコマを進め、自分のコマが止まった箇所の金額を自分の財布から出して貯めていく。ゲームが進んで行き、小銭がどんどん貯まって行って「払い戻し」にコマが止まると貯まった小銭はその人のモノになる。単純な双六だけど、結構熱くなってしまうゲームだ(笑)
こんな「賭け双六ゲーム」は兄妹どちらが考えついて始まったゲームかはよく覚えていない。兄妹が茶の間に揃うとどちらからともなくその双六を描いた紙が持ち出され、サイコロを振っての「賭け双六」が開帳される(笑)2人とも小学生なのに、茶の間で賭博ですよ💦
「払い戻し」にコマが止まると、貯まった小銭は全部自分のものだ。だけど、最初の手持ちのお金をちゃんと数えていないと、儲かったのか損したのかよく分からない(笑)
そんな昭和な遊びで楽しんでいた小学生のみけ子。そのころは当然TVゲームもないし、そんな素朴な遊びでヒマを潰すしかなかったわ。思い出すと、その住宅地の空き地で野うさぎを見かけたこともあった。今は住宅が建て込んでその頃の様子を想像することも出来ない。もうすでに50年以上前の話だもんね。
↓見事な花唐草の大皿。繊細な絵付けで1枚あるだけで食卓が華やぎます。
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