ピエモンテ・ワイナリー紀行#2/バローロを王。バルバレスコを女王という
バローロ村からバルバレスコ村までは、SP3を北東へ車上20分程度。右手にアルプスの峰々を見ながら走ります。
バローロ村の人口は約700人。バルバレスコ村も人口は同じくらい。何れの村も車から見かける人影は殆んどありません。
本当に静かな微睡むような村です。
バルバレスコ村の生産者と云えば...
Marchesi di Gresy、Gaja、Sottimano、Ceretto、Terre Del Barolo、Ca Del Baio、La-Spinetta、Giuseppe Cortese、Fattoria San Giuliano、Michele Chiarlo、Produttoriなどが有名どころですが。
今回お邪魔したのはMontaribaldi Azienda Agricolaという生産者。小さな家族経営の、まさに僕が好きそうな農家でした。
http://www.montaribaldi.com
南東向きの斜面に連々と続くワイン畑を見下ろす丘の上の在るワイナリーです。
こじんまりとして醸造設備を拝見した後に試飲させていただいたバルバレスコは、まさに直球なバルバレスコでした。
ほんの小一時間前に嗜んだバローロの記憶が残っているせいでしょうか。
濃厚な中に隠されたタンニンがまろやかで、なんとも淑やかな風合いでした。
あ~、だからバローロを王。バルバレスコを女王というんだなあ~と、妙に納得してしまいました。
そのバローロとバルバレスコの出自について語るならば、統一イタリア成立の中で、ワインビジネスがどう揺れ動いたのか。そしてバルバレスコ・ワインがどう根付いていったのか。そして、それを産み出したDomizio Cavazzaの業績について熱く語らなければならないのですが、今回は止めておきます。wikiをご紹介するだけにします。興味がございましたら彼を追ってみてください。
https://it.wikipedia.org/wiki/Domizio_Cavazza
無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました