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【スタートアップ関連】長期的に勝つために必要なこと


はじめに


資本主義と競争は対局にある。
資本主義は資本の蓄積を前提に成り立つのに、完全競争家ではすべての収益が消滅する。
そのため、起業家は永続的な価値を想像してそれを取り込むためには、差別化のないコモディティビジネスを行わなければならない。

完全競争市場と独立市場


市場は”完全競争”と”独占”に分類される。
完全競争市場とは、需要と供給が一致し均衡状態に達して市場が価格を決定する市場である。
独占市場とは、需要に応じて供給量を支配して利益の最大化を図ることができる市場である。

独占企業の特徴


独占企業は下記箇条書きの要素を持ち合わせることが多いです。

  • プロプライエタリ・テクノロジー

  • ネットワーク効果

  • 規模の経済

  • ブランド

プロプライエタリ・テクノロジー

プロプライエタリ・テクノロジーとは、開発者・開発企業などが先行優位期間のある製品やシステムの仕様や規格、構造、技術を独占的に保持し、情報を公開していないことである。
プロプライエタリ・テクノロジーは二番手より少なくとも10倍優れていることが前提となり、10倍優れるためには”まったく新しい何かを発明する”または”既存のモノを10倍改善する”ことで実現できる。

ネットワーク効果

ネットワーク効果とは利用者が増えるに連れて、そのプロダクトの価値が高まることである。
ネットワーク効果を狙うのであれば必ず小さな市場から始めなければならない。
なぜなら、ネットワークは意味のあるモノ通しをマッチングさせる必要があるからである。
小さい市場は、そこに事業チャンスがあるように見えないほど小さくて良い。

規模の経済

規模拡大の範囲は初期デザイン時に組み込まなければならない。
規模の経済は規模が拡大するほどコストが分散されることであり、分散される度合いは事業構造に依存する。

ブランディング

ブランドは固有のものであり目的に沿ったブランドを構築できる企業は少なく、構築できる場合は希少性が生まれる。
ただ、気をつけなければならないことは本質より先にブランドを構築してはいけない。

おわりに


スタートアップが狙うべき理想の市場は、少数の特定ユーザーが集中していながらライバルがほとんどあるいは全くいない市場である。
そのニッチ市場を創造するのであれば、次は関連する少し大きな市場に徐々に拡大することが重要である。

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