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なぜ単語がわかるのに英文が読めないのか

皆様ごきげんよう!Mike宇治松です。

今回は、最近生徒からよく相談される上記のトピックについて私なりの考えを書いていこうと思います。この現象は受験生に限らず、中級くらいの英語学習者は大体通る道ではないでしょうか?

私の経験上、この原因は下記のどれか一つないしは複数に当てはまる場合に起こることが多いです。

①単語の習熟度が低い

②熟語やコロケーションの知識不足

③文法や構文の知識が不十分

④リテンション(英語を覚えておく力)の不足

⑤長文を読むこと自体に慣れていない(大体④とセット)

それぞれ一つずつ見ていきます。

①単語の習熟度が低い

おそらくこのパターンが一番多いかと思います。ここでいう単語の習熟度とは覚えた単語をどれくらい早く認識できるかという話です。

例えばuncomfortableという単語を見た時に、見た瞬間に意味を理解できていれば認識語彙(話す時に使えるほどではないが読めばわかる単語)としての習熟度は十分だと言えます。

しかし、これをun(否定)+comfortable(快適な)だから「不快」になるとか考えているようでは習熟度は低いです。(覚える時はいいんですけど)

また、単語を見て意味が出てくるまで1秒以上かかっているのであれば、これもまた習熟度が低いと言えます。認識に数秒かかるようでは覚えたうちに入りません。

特に難関大学を目指したり、TOEICなどの資格試験で高得点を取りたいということであれば、少なくともセンターレベル(4000語〜5000語)の単語は一瞬で認識できるレベルまで仕上げていきたいです。(ここまで行かずに速読とかやっても目が泳いでるだけになります。)

文章中に習熟度の低い単語が並んでくると英単語の処理に脳のリソースが割かれて内容どころではなくなってしまうというわけです。

②熟語やコロケーションなどの知識不足

これも①に次いで多い理由です。特に基礎単語で構成されるものだと抜けてることに気づきにくいです。例えばtelloffいう単語をそれぞれ知っていたとしてもtell offで「叱りつける」という意味になることを知らなければ、文中に出てきた時に文脈での推測をしなければならず、それが頻発すると読みの精度はどんどん落ちていきます。

未知のフレーズを推測するスキルが必要なのは確かですが、毎回そうしなけれなならなくなるのは知識不足ですので単語帳だけでなく熟語帳などもやりましょう。

③文法や構文の知識不足

このパターンも実際かなり多いです。英文を読む時に単語だけ繋いでなんとなくで読んでしまってるタイプの人ですね。

感覚派といえば聞こえは良いですが、英語の感覚などというものは相当多く経験値を積まないと手に入りませんので、早く実力をつけたければ英文法や英文解釈としっかり向き合うようにしてください。

英文法は一見すると難しそうかもしれませんが、ちゃんとした指導者のもとで集中的に取り組めば基本事項は1ヶ月かからない程度で習得することができるはずです。御託は良いのでとっととやりましょう。Just do it!

④リテンション力の不足&⑤長文に慣れていない

④と⑤に関しては相互に関係性があります。すなわち長文に慣れていなければリテンション力は基本低いです。逆にリテンションの力が高まってくるにつれて、英語長文への苦手意識もなくなっていきます。

ではリテンション力を高めるにはどうすれば良いでしょうか?

いろいろな方法がありますが、まずは英文をカタマリで見る訓練をすることです。相当苦手な場合はチャンク読み(意味の区切れでスラッシュ入れるやつ)のも有効です。

ただしいつまでもチャンク単位で区切っていてもしょうがないので、慣れてきたらパラグラフ単位で意味をとるパラグラフリーディングに移行しましょう。(パラグラフリーディングについては後日詳細記事書きます)

そして、これらと並行して英文の音読シャドーイングRead &look up(1文をスクリプトで読んだら目を離して再現する方法)もやりましょう。

これらを行うことで、英文の話の流れがスムーズに把握できるようになってきます。


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