見出し画像

阿漕ヶ浦でバシャバシャ

"あこぎは高くつく"

たしかに、普通に考えたらそうかも。

悪い印象よりも
他人には良い印象を持ってもらった方が
コスパはいいに決まってる。

しかし、
僕のようにイイ人を演じるのに疲れた人は
どうすればいいのだろうと思った。

「いや、僕は煩悩とは無縁なので」

とは言えない僕は
そこそこにいいヤツを演じることで
生きてきた気がするのだ。

たしかに、
急に今日会えるか聞くとか
人前であまり本音を語らないとか
無駄にクールを演じてみるとか
お前の話面白くないなと言われるとドモるとか
そういう所はあるけれども。

大体において
まあまあいいヤツくらいのところを
狙っていた気もしないでもない。

でも何故か今になって
そういうの別にいいかなとささやいてる
自分がいる。

あこぎという言葉は
阿漕ヶ浦という禁猟の場所で
魚を獲って何度も捕まった人がいたという
話に由来するらしい。

禁猟の理由はそこで
伊勢神宮に供えるための魚を獲るから。

よく考えたら
その漁師さんスゴいのだ。
天照大神に若干喧嘩売ってるってことだし。

神と交渉してゴモラを救おうとした
アブラハムって感じ。
(結局、ゴモラは滅ぼされちゃったけど)

面白く生きていくためには
あこぎだって大切なんじゃないだろうか。

普段はボーッとして
何だこのボンクラ野郎はと思われてても
やるときは阿漕ヶ浦のおっちゃんや
アブラハムみたいに
いやいや、お神さんそれは違いまっせ
と言いたいなと思う。

高くついたって
魚捕ったるで!って
ヤツでいたいけどな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?