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犬とサッカーボール

〜僕の朝は散歩で始まる。

あっ、お久しぶりです。Rです。 はいはい、犬の方です。

この頃クレイばかりが不思議な体験をしてるみたいだけど〜僕もついに!そういう体験したんだ。少し聞いてくれる?


今朝の話です。
母さんを連れていつもの公園に行ったんだけどね、何でも補修工事のため閉鎖中だったんだ。
で、仕方ないから少し足を伸ばして違う公園まで行こうと歩いていたんだ。
その道中なんだけど母さんが「うん?こんな所に道があったんだ。今まで気がつかなかったよ」って足を止めて両脇に木が茂る細狭い道を覗き込んだんだ。

「R、ちょっと冒険してみようか」

母さんは大変な方向音痴で(本人談)知らない所にいくのは冒険なんだって。

その道はくねくね蛇行してるし木が生い茂ってて見通しが悪い。
いったいどこに行くのか僕をもってしても分からなかったよ。
〜しばらく歩いていくと道はだんだん開けてきてその先に何か広場のようなものが見えた。

あれま!こんな所に公園があったんだ。
しかもとても広くて短い草がびっしり生え、緑のいい匂いが立ち昇っていた。
僕と母さんはこの光景にびっくりしてしばらく立ち尽くしてしいた。

で、しばらくするとその広場の中で誰かがボールを蹴っているのに気がついてね。

その人はポン、ポン、ポンっと膝や足でボールを軽く蹴っていて、ボールを決して地面に落とさないんだ。(後で母さんがあれはリフティングっていうのだと教えてくれたよ)  〜そりゃあ見事なものだったよ。

母さんと僕はしばらくそれに見惚れていたんだけどね、そのボールもついに地面に落ちてコロコロ転がり僕たちの前で留った。

そのボールを蹴っていた女の人は僕を見るとニコッと笑いこう言った。

「君、サッカー好き?」

Rとサッカーボール

〜 〜 サッカーボールが大きく跳ねる。

僕は腰が痛いのも忘れて夢中で走った。

その人と僕はボールを追いかけて冷たい風の吹く中を走り回った。

風を切る音が耳元でヒュンヒュンと鳴る。

あはは。楽しい! 

ねえ、ねえ、犬も笑うって知ってました? 

ほんとに楽しいとき、笑うんだよ。



「ナイス、ドリブル!君はすごいよ」

ありがとうお姉さん。

でもお姉さんはもっとすごいよ。

僕たちは別れ際にお互いの健闘を讃えた。

ありがとう!またどこかで会えたら一緒に遊ぼうね。

                          Rより

おりちゃさまがとても素敵なお声で猫と王子さまを朗読してくださいました。

おりちゃさま、素晴らしい朗読をありがとうございました。





年明け早々、腰が痛くなかなか更新もできず皆さまにご挨拶もせず申し訳ありません。せっかくコメントくださってもお返事がちょっと遅れるかもしれません。。(いつも遅いですが^^;)本当にごめんなさい。 m(--)m ペコペコ・・・・どうかお許しくださいませ。





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