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🎥『あの頃、君を追いかけた』録

Netflixの一覧をスクロールしていて気になった一本。

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一言で言うとある青年の青春回顧録なのですが
山田裕貴って目を引く俳優さんだなと思って
前知識もなくみはじめました。

山田くんのなんとも違和感のあるキャラが印象的だったし
齋藤飛鳥ちゃんがとても可愛かったです。

卒業や受験のシーズンが日本とは違っていたので
海外のものが原作なのかなと思ったら
案の定台湾でヒットした作品なのだそうです。

(ということでトップ写真を台湾にしました。笑)

話の8割は高校時代の青春の思い出なのですが
大人が青春を懐かしむにはちょうど良い軽さでした。

日本の青春映画って
一組の男女がくっつくまでに
いい感じになったり邪魔が入ったり
くっついたと思ったらまた壁が現れてそれを乗り越えて
やっとハッピーエンドだわ
みたいなちょっと30代には胃もたれものが多い印象で。

決してそれが悪いというわけではなく
私も自分がそういった渦中にいた年代の時は
その些細な日常のイベントに自分の日常を重ねて
共感していたのだと思います。

でも今はもう全て共感する対象ではなく思い出で
思い出は都合の良いことに
印象的だった出来事以外は抜け落ちていって
今に繋がった重要な出来事だけがシンプルに残っているわけなんですよね。

この作品はその温度感に寄り添ってくれる印象のあるもので
学校という閉鎖的で安全な、なまあたたかい空気感と
初恋で経験した小さな決断のシーンに残る未練のない後悔が
すごく...なんていうか、エモい感じでした。笑

元の舞台が日本ではないということもあって
ちょっと懐かしい雰囲気もする作品です。

卒業アルバムを観るくらいの気持ちで
ちょっと昔の時間に浸りたい時にオススメです。




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