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産まれて早2週間。今日が本当の予定日

どうも、こんにちは。
この週数間、娘のためだけに生きている菊池です。
幸せいっぱいです。

今日、2023年8月14日は出産予定日でした。
予定日から約2週間早く産まれてきたわけですが、
出産は本当に思った以上に過酷で、大変という言葉では現しきれないけれど、
我が子が、いつか大きくなって読んでくれたらなという想いと、
これを読んでくれている女子選手の皆さんにとって
いつか訪れることになる出産について、
産んでくれたお母さん、育ててくれたお父さんに対して、
今隣にいる仲間は誰かにとって大事な存在であることや、
色んなことを思って欲しい気持ちを込めてポチポチしています。

リアルに描いているので、この先を読むか読まないかは自己判断でお願いします。

先に言いますが、
まさに腹を痛めて産みました。

では、どうぞ。



出産の時が訪れたのは、
出産した日8月1日ではなく、
前日
でもなく、
それから2週間遡った
妊娠36週2日目の7月19日のことでした。

夜22時過ぎに、陣痛とは違う痛みの止まない腹痛がやってきて、
急いで病院へ。
切迫早産で緊急入院しました。

その時、病院の先生には、
「このまま待つと陣痛がきて、産まれます。
まだ36週なので
37週(37週からは正産期と呼ばれ、いつでも出産して良い時期)までは点滴で陣痛を抑えることもできます。
どちらが良いですか。」と腹痛で痛みの中選択を求められました。

どちらが良いのか、正直わかるわけがない。

これが良かったのかもわからないけど、
点滴で陣痛を抑えることに。

それから1週間ほど入院し、
絶対安静ですと、部屋から出ることはできず、
37週までベットの上で過ごしました。
(何もできない環境の中、ワールドカップ 期間でたくさんの試合を見れたFIFA +には感謝しきれないし、なでしこジャパンがゴールを決めた時は1人部屋だったので声を出して喜びました。照)

退院したからの1週間は何事もなかったかのような1週間でした。

そして7月31日の朝。
ん?何か漏れた。パンツが濡れてる。え?破水??
ビシャってなるのが破水じゃないの??
【破水とは】をネットで検索。
「おしっこではない感じの何かが流れたらとりあえず病院に電話して確認したほうが良い」
電話し、2度目の入院。いよいよです。

しかし、破水はしているものの、
その日は前駆陣痛のみで陣痛が来ることはありませんでした。

陣痛が来なかった場合、次の日に今度は陣痛を誘発する薬を点滴することに。

前回の入院の点滴の跡や青痣が残る中、再度点滴。。。
(痛みに弱い私の嫌いなものランキング1位、注射)

そこからは正直いうと思い出したくもない痛みとの戦い。(個人差が絶対あります)

最初はいててててくらいだったのが、
誰かに肛門を押しといてもらわないと陣痛の痛みでいきんでしまう。
でもまだいきめない。

何度も子宮の入り口が開いたか確認しに来る先生。
「まだですね」(←この言葉トラウマになりそう。)

お昼を届けに来る看護師さん
「これからが本番だから少しでも食べたほうがいいですよ!」
5分おきくらいで来る陣痛。
(・・・食べられるかい!)
少しでも食べられるようにと、一口サイズのおにぎりを4つも作ってくれた看護師さんの優しさと、陣痛との戦い。

分娩室に移動してからも子宮は開かない。
後日説明されたのですが、
ダイアゴナルのように
斜めの角度で出てこようとしていて子宮が開かなかったとのこと。

先生
「このまま待つこともできるんですけど、赤ちゃんが苦しくなってしまっているので、勇気を持って帝王切開にしたほうが良いと思います」

そう、私は帝王切開で産みました。
まさに腹を痛め、、、麻酔で陣痛の痛みもさらばし、結果こっちで良かったのではないかと思ってしまった手術中。
後日痛みとの戦いが訪れる。その話はいつかまた。

そういえば、
陣痛に耐える中帝王切開の説明とサインを求められましたが、
あれ、もっと早くやったほうがいいと思う。
痛みが引く瞬間に説明されるも、
痛みに怯える中説明された内容全然覚えてないし、
痛みが引く瞬間にサインを済ませてしまいたいけど
「尾﨑真以」画数多すぎて次きちゃう。

麻酔で下半身の感覚がない中、
助産師さんかな、看護師さんかな、
「産まれますよー!」の声
文字通り
「オギャー」の産声
頭は動くので、
横を見れば助産師さんに色々してもらっている
我が子が見える。

泣かないと思ってたけど、
思わず涙がポロリ。本当に一滴だけポロリ。

前日から前駆陣痛で寝れていなかったので安心して手術中寝てしまいました。

帝王切開だったので1日長く入院して私は退院しました。

ですが、赤ちゃんは産まれて2日後くらいかな?の血液検査で
・白血球の数(高すぎると言われたが次の検査では何も言われなかった)
・ストレスの数値(出産のストレスだったらしく日に日に落ち着く)
・カルシウムの数値
でひっかかり、GCU(Growing Care Unit)へ入院。
テレビでよく見てたICUのイメージしかなかったから、GCUって何?
ってなるけど、文字通り、成長するためのサポートをするところらしい。

毎日牛乳を飲み、これでもかってくらい牛乳やヨーグルトを飲む私の子がカルシウム不足だと。。。
カルシウムの吸収を促すビタミンDが少ない可能性もあるとのこと。
そっちだな。

入院してから私の退院まで毎日3回しか面会できず、
最初の夜を一緒に過ごしたのは赤ちゃんが退院してからとなりました。

大部屋だったので、我が子ではない子の夜泣きで寝れない日々は寂しく辛かったです。

赤ちゃんが退院したのは、
私から遅れること4日後の8月11日(祝金)。
そう、めっちゃ最近。

まだ一緒に過ごして数日しか経ってないですが、
ギャン泣きしたのを見たのはまだ1度だけ。
これからギャン泣きするのかもしれないけど、
基本ずっと寝てて何さててもなかなか起きない強者です。
寝ながらミルクを飲むようになりました。

どんな子に育っていくのか楽しみです。


今振り返っても、本当に壮絶だったなと思います。
正直、出産舐めてたなと。
もっと普通に陣痛がきて、普通に産むものだと。(普通って何。)

簡単なことは一ミリもなかったし、
本当に命が生まれるって奇跡だな〜っと文字にするとなんだかうっすいけど、
本当に思った。

こんな大変な思いをして産んだ我が子が可愛くないわけがなく、

改めて、大事な選手をお預かりしているということに気づかされました。

あぁ、ここに行き着くんだから、
シーズン途中で抜けてしまうけど、出産して良かったし、
私はこの仕事がやっぱり好きだし、
みんなのことも大好きだし、
戻ってみんなに会えることがさらに楽しみになりました。

まだしばらくは、我が子のためだけに生きることができるこの日々に、
幸せを感じて過ごしたいと思います。

おわり。



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