見出し画像

夢と現実の狭間

令和3年7月27日。
父が亡くなり一月と5日目に不思議な夢を見た。
夢に出てきた父は父の妹に電話をするからと何回も131の番号を押し繋がらないと首をかしげている。
側にいた私は、「私が番号、教えようか?」と父に話しかけた。
すると、母から「かけたらあの世に行けなくなるからダメ!」と強く言われる。(この世に未練が残るかららしい)
近くにいた母には父の姿は見えないらしいが会話から分かったみたいだ。
私の兄、弟にも見えないみたいで二人で楽しく他愛の無い会話をしている。
私にだけ見えているみたいだ。
電話をかけるのを諦めたみたいで、私と何か話をしているが内容は思い出せない。
その内、場面が変わり川の景色となった。
ゴツゴツと大きな石、みどり色の水。一人の若い傘をかぶった仙頭さんが迎えに来た。
父は紫色の衣をまといゆっくりと渡し舟に乗り込む。
父が座ると仙頭さんがゆっくりと川を漕いでいく。
すると漕いでいた船が途中から物凄いスピードを上げ光となって消えていった。「お父さん、またね。お盆に帰ってきてまた、会おうね」と
大きく手を振り見送った。
心地の良い音楽で目が覚めた。
携帯のYouTubeをつけたまま眠ってしまったようだ。
自然と涙が溢れていた。
目を開くと天上にくすんだ金色の蜘蛛の巣の形をした不思議な物がへばりついている。
じっと目を凝らし見ていると、蜘蛛の巣のような形の物は、サッと素早く移動して消えていった。
何だったのだろう?
寝ぼけていたのか?
YouTubeから流れていた曲を聴こうと履歴を再生するが夢で聞いた曲が見当たらない。
本当に不思議だ。夢なのか現実なのかも分からなくなってきた。
母に夢で見たことを話すと
変に思うこともなくまともに話を聞いてくれて「三途の川を渡れたんだね。」「お父さんは偉くなったんだね」と嬉しそうな顔で笑っている。
私は「賄賂でも渡したのかも」と冗談を言って父の事を思いだし母と二人、思出話で盛り上がった。

きっと、あの世と言うものが本当にあるならば病気で苦しんだ分、父は穏やかに幸せに過ごしているのだろう。
そう願いたい。

いつまでも父の前では幼い娘のままです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
夢と現実の狭間、不思議な夢?でした。