見出し画像

のら猫から家族 夢を叶えた猫の思い出5-2

『病院デビュー2』

 

猫エイズキャリア…

 

それってどうしたらいいの?

 

サヨさん、ノリさん

先生から説明を受けたけど

初めてのことで困惑しているみたい。

 

とにかく今は元気なので

少しでも長く一緒に居られるように…

 

 

注射も終わったし

帰りましょ、帰りましょ。

自分からキャリアケースに入ったよ。

 

帰りの車内、猫エイズの話題で暗い感じだなー。

ボクは何だかだるいし。

 

「ニャニャ、ニャニャ」と声をかけてみた。

「マロ、抱っこする?」サヨさんが応えた。

 

ハーネスとリードを着けたまま膝の上に。

喉をゴロゴロ鳴らしながらまったり…

と思ったけど、動く景色や大きな車の音が怖い!

 

床に降り椅子の下の隙間にもぐりこんだ。

 

サヨさんが引き出そうとして引っ張るけど、

ボクは出たくないから、どんどん奥へ奥へ。

 

スライドドアと椅子の間に填まってしまった。

 

車を停めてノリさんが外からスライドドアを開ける。

挟まらないようサヨさんがボクを引き寄せ救出された。

 

 

家に着いてハーネスから解放。

代わりに首輪を着けられた。

 

そしてベランダに用意されたケージに入れられた。

 

閉じ込められるのは初めてだったので

「出して! 出して!!」と訴えたけど

「今日は我慢して、ここに居てね」と言われた。

 

豪華ゴハン、お水。

猫ベッドとトイレ。

 

だるさに負けてボクは眠った。


★前の記事


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?