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【導入事例Vol.8】元ラガーマン社長が挑む!「プロスポーツチーム×シニア」の目指す姿

はじめに

今回お話を伺ったのは、福島・郡山市のプロバスケットボールチーム「福島ファイヤーボンズ」 を運営する福島スポーツエンタテインメント株式会社の代表、西田創(にしだ つくる)さん。 まごころサポート郡山・福島ファイヤーボンズ店のオーナーでもあります。

西田さんは社会人ラグビーの名門、NECグリーンロケッツ(現:NECグリーンロケッツ東葛) でスクラムハーフとして活躍した元ラガーマン。母校・立教大学ラグビー部のヘッドコーチ、 組織コンサルティングの仕事を経て、2020 年より福島ファイヤーボンズの経営に携わっていま す。

西田さんの経歴を振り返りながら、まごころサポート導入の経緯やビジョンについて伺いました。

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感覚ではなく、仕組みで人を動かす組織マネジメント

社会人ラグビーで活躍されてきた西田さんですが、プロバスケットボールチームを率いることになった経緯を教えてください。

西田さん:「引退後に母校の大学ラグビー部のヘッドコーチを引き受けました。チームが伸び悩む中、自分のマネジメント力に課題を感じ、もっと組織マネジメントを学ばないといけないという思いから、組織コンサルティングを専門とする識学に入社しました。実はファイヤーボンズのオーナー会社がこの識学なんです。数年間は大学ラグビーのヘッドコーチを続けながら識学で働いていたのですが、2020年に識学からの出向という形でファイヤーボンズの経営に携わるようになりました」

マネジメントの課題があったから経営者の西田さんがいらっしゃるのですね。

西田さん:「コーチを始めた当初、情熱で学生を引っ張る指導をしていました。『お前ならもう少しイケる!』と熱意で学生にぶつかればチームは作れると思っていたんです。でも当時の部員数は100人規模で、熱意が全員に均等に伝わることも、伝えられるはずもないわけです。当然受け取り方に個人差が出てきて、人によっては自分が見ているところでしか頑張らない、なんてこともあり練習の質をなかなか上げることができなかった。どうすればチームを高いレベルに導けるか知りたくて、組織マネジメントを学び始めたんです」

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どんな組織マネジメントを取り入れたのですか?

西田さん:「識学には仕組みを作り、仕組みで回すという組織運営の考え方があるのですが、それを取り入れました。例えば技の成功率など全て数値化し、選手の成果を客観的に把握。数値を基準にレギュラーを起用するようにしました。僕の感情で評価するのではなく、評価の仕組みを作り、評価の明確な根拠を選手に示すようにしたんです。そうすることでチームに納得感と競争が生まれ、選手自ら切磋琢磨するようになりました」

客観的な視点をチームビルディングに活かしたんですね。

西田さん:「そうです。仕組みができて、選手に浸透すればチームは自ずと活性化する。チームに必要だったのは僕の熱意ではなく、仕組みだということに気づけたのは指導者として大きかったですね。結果、チームは2部から1 部へ昇格し、昇格初年度に悲願の1 勝を成し遂げました」

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次なる挑戦は地方×プロバスケットボールのチーム経営

5 年務めたヘッドコーチを退任し、新たな挑戦はプロバスケットボールチームの経営でした。 会社から打診された時はどう感じましたか?

西田さん:「やりたいと即答しました(笑)。僕としても次のチャレンジを模索している時で、ラグビーのチームづくりで実践した組織マネジメントの手法を別の競技のクラブチームで活かせることにワクワクしましたね」

ファイヤーボンズの経営に携わって 1 年半。どう組織づくりをされてきたのですか?

西田さん:「最初にしたことは社内のルールづくりでした。特にフロント業務として最も重要な挨拶や掃除といった基本的なところをきちんと基準を決めて実践させるようにしました。経営の立場なので選手に直接口を出すことはありませんが、ヘッドコーチやアシスタントコーチにも自分が学んだ組織マネジメントを伝えているところです。従業員数も 5 人から 13 人に増員。営業、広報、マーケティング、総務など足りない部分を補強しています。去年の売上は過去最高で、今年もスポンサー売上が伸びています」

地域を元気にしたい、まごころサポートと合致したビジョン

2020 年 12 月にはまごころサポートも導入されています。その背景は?

西田さん:「地方のプロスポーツクラブはお客様に観戦を楽しんでもらう以外に、地域のイベント参加や学校などの施設訪問といった取り組みを通して、地域の人を元気付ける存在でもあります。ただコロナの影響で試合は入場制限50 パーセントでなんとか実施できたものの、地域との交流はできなくなってしまった。クラブチームで地域を元気にするはずが、実際のところほとんど貢献できていないという現実に直面しました。その時に出会ったのが地域のシニアを助けるまごころサポート事業だったんです。地域の人を直接支援するという事業内容は自分たちの『スポーツの力で地方創生を』という考えと同じ方向性。また、事業を通してファイヤーボンズの認知を高めることもできると考え、導入しまし た」

クラブチームが地域サービスの事業を始めるというのは本当に思い切りましたね!実際に始めてみて、いかがでしたか?

西田さん:「僕も立ち上げ時にコンシェルジュとして活動していたのですが、畑の土起こしは冬場ということもあり、想像以上にきつかった。『全然大丈夫ですよ!』と言いながら、雪も降っていて結構必死でした(笑)。その時に改めて感じたのはシニア層が抱える困りごとはかなり多いということ。家具の移動や重い物の買い出し、草むしり、パソコンの設定など、まごころサポートを 通して地域の人の役に立てると肌で感じました。そのため、現在まごころサポートを含め、地域事業を専門に扱うコミュニティ営業部を設置し、コンシェルジュの増員など事業拡大に取り組んでいます」

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西田さん自らが先頭に立つ姿勢が素晴らしいです。本業へのインパクトはどうですか?

西田さん:「この事業をきっかけにデイサービス事業の方と話をする機会に恵まれ、デイサービスの利用者を試合に招待して元気付けようという企画が持ち上がっています。これまで接点のなかった業種の方と繋がり、BtoB での話ができていることに地方のクラブチームとしての広がりを感じていますね」

地域の活性化のためにチーム一丸となって取り組む

今後、まごころサポートを通して実現したいことは?

西田さん:「選手のコンシェルジュ起用を計画中です。リーグ規定で実現には至っていませんが、近い将来シニアのご自宅に選手が電球を替えに行く日もくるかもしれません。2メートルの選手であれば脚立はいりませんが、シニアの方を驚かせてしまわないか、そこだけは心配です(笑)。 僕らは『組織とコミュニティの可能性を最大化し、先頭に立って“誇れる福島”をつくる』という理念を掲げています。僕らが強くなると同時に地元福島も活性化していかなくてはならないと考えています。まごころサポートはまさにそれを体現する事業。地域事業の軸となるよう に大切に育てていきたいです」

編集後記

課題と向き合い、前線に立って自ら動く西田さんが印象的でした。ヘッドコーチ時代に培った 組織マネジメント力を武器に、福島ファイヤーボンズ、そしてまごころサポート事業をどのよ うに発展させていくのか、今後も目が離せません。

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「まごころサポート」事業は全国175社※の地域密着企業が加盟する、ソーシャルフランチャイズ事業です。(※2022.10月時点)

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