宅建試験で41点を取った記録



宅建試験を受けてみた

宅建試験(令和6年)を受けてきました。仕事では全く必要ではなく、ただの趣味wだけれど、不動産はなんとなく好きだし、これからも買ったり売ったりすることもきっとあるだろうし、いざとなったら不動産業界で働きたくなるかも、ということもあって。
もう一つは、旦那も(何十年も前に?)宅建を受けていて、なんとなく真似したくなったっていう意味不明の動機もあり。
あと、そもそも一生懸命勉強するっていうことを(ひさしぶりに)やってみたくて。大学受験の経験が自分の中ではけっこう大きくて、こんなに勉強できるんだ、と自分に驚いたことがある。そのパワーが自分にまだ残っているのか、まだできるのか、ということも確認してみたかった、という理由もあり、4月に受験を決意。
結果的に4月末から勉強して、あれこれ5ヶ月程度の勉強を経て無事に(?)41点を取ることができました。合格点の予想はよくわからないけれど、さすがにミニマムが40点だったことはなさそうなので、おそらく合格したでしょう!という前提でこの記事を書いています笑。

何を使って勉強したか

ではどのようにこの5ヶ月勉強したのか?というとこんな感じです。

  • フォーサイトの通信教育

  • TAC出版の「みんほし」参考書、過去問分野別問題集、4回分模試本

  • LECの1000肢1問1答みたいな本

  • 「ゆーき大学」の直前対策講座+YouTubeチャンネル

宅建の勉強内容は多岐にわたっているので、色々目移りしがちですが、これは大学受験のときも心がけていたのですが、
基本(ベース基地)となるコンテンツを決めること がとても大事。
いろんな教科書や参考書に目移りしたりしがちですが、まずは自分のフィーリングでこれがいいかな?と思ったものを決め、そのテキストやコンテンツに沿ってまずはインプットをしていくことを重視。
ただ、一つのコンテンツだけだと偏るし、過去問を見ていてもちょっとマニアックな選択肢があったりするので、それを補完するために、勉強を始めて1ヶ月くらい経った頃にTACの参考書を買うことに。サイズ的にも、フォーサイトはB5だけれどTACはA5だったので、持ち運びもしやすいということも理由。

フォーサイトの良さは、フルカラーで見やすいテキスト、アプリを使った音声・動画・過去問演習などが充実しているので旅行中やちょっとした移動中、スキマ時間でもたくさん勉強できた点。あといろんなノートとか文房具がついてくるので、文房具好きにはオススメかもw(マークシート用のシャープペンとか!)。あと講師の窪田先生のキャラがいい。なんかそのへんのおじさんっぽいんだけど(失礼)、ギラギラしてなくて、でも丁寧。さらにeライブスタディと言って双方向でできるオンライン講座もあり(リアルタイムで出たことなかったけど)、ハートウォーミングでした。お値段も高すぎず、心配になるほど安すぎず。ちなみに教育給付金を初めて申し込んでみたので、返金が楽しみw
一点、フォーサイトで心配になったのは、権利関係についてかなり偏重というか「合格主義」を背景に、テキストには載っているけど講義動画がないとか、権利関係で扱っていない?分野があるように思えたりなど、けっこう権利関係への関わり方が特殊だったこと。心配だったので、TACのテキストをけっこう読んで端から項目を過去問でつぶすっていうことをやったかな。ただ結果的には、フォーサイトのコミット度合いくらいで合格点は取れたかなと。(もちろん勉強にはなったので、TACのテキストに取り組んだことは無駄ではなかったと思う)

TACのテキストやLECのコンテンツは使っている人も多いと思うので、ここでは詳しくは述べませんが、特にTACの「みんほし」はよくできている!フォーサイトで勉強したことを、あらためてTACで読むことで理解が深まったり、違う角度から説明されることで自分のものにすることができたのは本当に良かった。この2冊だけで受かったっていう人がいてもおかしくないかも。(ただペースメークとかが難しいとは思う)

あとはたまたまYouTubeで見つけた「ゆーき大学」。有料講座もあるようだけれど、この内容を無料で?!というくらいのクオリティ。あとは言い回しとかが楽しいので、なんか印象に残る。ゆーき先生自身が司法試験にも合格しているので、民法が充実している印象。あと、ゴロ合わせが一番良かったっていうw 「直前対策講座」でいわゆる試験対策をやってくれて、これは宅建以外にも使えるなという内容。
YouTube Premiumに入っているので、通勤時間中にもよく聞いていました。

何を意識して勉強したか

勉強するときに、何を意識していたかをまとめてみるとこんな感じ。

  1. ベースキャンプとなるテキストを決める

  2. セカンドオピニオン的なサブテキストを決める

  3. 宅建業法に圧倒的な時間を割く

  4. とにかく過去問を最重要視する

  5. 何度も問題をやって間違える

  6. 模試は凝りすぎているケースもあるので、圧倒的に過去問重視

  7. 毎日何かしら、必ず宅建のコンテンツに触れる

  8. 最後の1ヶ月~2週間からのバク伸びを信じる

  9. 絶対に1回で受ける(来年は受けない)と決める

7月や8月頃にフォーサイトやTACの過去問集をやっていたのだけれど、正答率が低くてびっくりする。なんならちょっと模試もやってみたけれど、半分くらいしか取れない。おい大丈夫か?と心配になるけれど、とにかく各分野をこつこつテキストを読んで、問題を解く、ということを繰り返すのみ。
特に宅建業法は50問中20問も出るので、権利関係とかも気になるけれど、とにかく35条書面、37条書面、宅建業者や宅建士制度、営業保証金あたりで絶対に取りこぼさない!というつもりでしつこく何回でもやった。
更に自分があまりに覚えないことは、手でノートに書き写したり、色ペンでとにかくわかるように書き分けたりなど、手をつかって勉強することも心がける。私はけっこう紙に書いていろんなものを整理するタイプだなとまた確認することに。
もちろん、フォーサイトのアプリを使って問題を日々解くことも忘れずに。やっぱりアプリはアプリでとっても楽。電車の中でもどこでもできる。こういうサービスは通信教育ならではだと思う。

最後の追い込みでやったこと

  • 権利関係の分野を絞って勉強する → 権利関係は深入りするな、というけれども、区分所有法、借地借家法、不動産登記法、賃貸借、共有、相隣関係あたりは不動産との関連もすごく深いのでしっかり勉強。なので、私にとっては1問目~10問目がいわゆる民法っぽい権利関係だけれど、11問目~14問目はしっかり解く(捨てない)という作戦。実際に、1~10問目は5問しか正解しなかったけれど、11~14問目は全問正解することができた。権利関係を全部捨てるのは、あまりにもったいないぞ!!

  • 数字や項目を別ノートに書きまとめてお守りノートを作る → これは好き嫌いというか得手不得手があると思うのですが、いつまで経っても覚えられないものとか、全体像を体系的に整理して理解したいもの(営業保証金や保証協会のお金や手続きの流れとか)については自分でA5サイズのノートを買って、まとめノートを作成した。これは大学受験のときの世界史でもやったことで(もう20年以上前のことだけどw)、今回もお守りになってくれた。農地法とか開発許可については、2回書いた。書き方も違うし、タイミングも違うから、より自分の頭の中が整理されていって良い。別に自分しか見ないので、何回書いてもOK。目的は整理して体系的に覚えることだから。

  • 宅建業法は必ず毎日やる → 権利関係とかをつい頑張っていると、宅建業法の感覚を忘れてしまうのは嫌だったのと、業法でとにかく満点を取ることが(法学部出身ではない)自分が確実に合格するためには必要だと思ったので。権利関係は全部で14問だけれど、最悪全問不正解、2問くらいしかとれなかったとしても合格点にいきたかったので、業法をとにかく忘れないように頑張った。

  • 圧倒的な時間を最後は使う → 10月の三連休はどこにも行かず1日10時間くらい勉強したと思う(ダンナに感謝)。ダンナがご飯を作ってくれ、その時間以外はほぼ勉強。ちなみに禁酒はしないw 何度も何度も模試を解く。各項目を見直す。必要に応じてノートを作成する。ランニングしたいけれど、しない。気分転換とかしている場合ではなく、終わったら運動しよう!と心に決めつつ、とにかく勉強時間を確保する。たまに場所を変えたりする(シェアオフィスに行ったり)。なんならシェアオフィスへの移動や、夜のちょっとした散歩だけが運動。体重増える、筋肉量落ちる?あとちょっとなんだから!そこは我慢する。

やらなくても良かったなと思うこと

無駄になったことは基本なにもないと思うけれど、取り組んでみたがあんまりやらなくても良かったかなーと思ったのは、

Notionでタスク管理をすること → 勉強項目を潰していくために作成してみたけど、そんなことをやる前にどんどん回していけばいいじゃん、となったのでまあ不要かな。

模試を通して受けること → 模試は本で買ったりしたけど、通しでやって自己採点する、みたいなことはほとんどやらなかった。TACとかの実地の模試にも行かず、オンラインでも受けず。「現役生は直前まで伸びる」(昔早稲田塾のCMで見た)を信じて、とにかく知識の定着にこだわった。どうせ大した点数が取れない模試をやるよりも、インプット<>アウトプットをコツコツやったほうが良いと思う。(特に初回受験の人は)

まとめ

自分が勉強してきて、なぜ1回目の受験で41点が取れたのか?をまとめてみたらこんな感じ。

  1. ベースの(好きだと思える)教材をしっかり決めた

  2. 毎日やった

  3. 絶対に今年受かると心に決めた

  4. 宅建業法での満点を狙った(達成した)

  5. とにかく過去問にこだわった(野良の模試とかは受けない)

  6. 最後の2週間で圧倒的な時間を割いた

仕事で使うわけでもないけれどw、勉強はとっても楽しかったし、知らないことを知るのはとても有意義だったと思う。
ここからはこのエネルギーを、他のことに向けて頑張っていく!
そして昨日(試験日)のうちに、ぜーーーんぶのテキストやノートは捨てましたw スッキリ!!