見出し画像

母の花嫁姿。

先週末の三連休を利用して実家に帰省しました。

家に着いたとたん、
前回の帰省中に綺麗に剪定しておいた植木たちの枝がボウボウに伸びてるのが見えて
ギョッとしました。
それでも表側は、時折風通しに来てくれる姉が草を刈ってくれてたので
まだマシ。
問題は奥の庭です。
家の前を通って奥の方へ回った時
私は膝から崩れ落ちそうになりました。
そこは私が五月に帰省して以来、未踏の地となっていたため
夏の間に草が伸びに伸び、私の背丈(164㌢)を超えて庭いっぱい覆ってしまってました。
あの。。草ってあんなに背高く伸びるもんなんですか?
昔、父が根元から切っていた無花果の木がまた復活して
去年の秋には小さな青い実をつけてるのに気づいて
今年はたくさん実をつけるかなぁ……と楽しみにしてたのですけど
その無花果の木は、高い高い草ボウボウの向こうで霞んでいます。
この草をなんとかしたい!
無謀と知りつつ剪定バサミで刈りかけたものの
変わり果てた我が家の庭に本気で泣けてきて(蚊も出てきたことだし)
諦めて冬枯れするのを待つことにしました。

さて。
田舎もものすごく残暑がきびしかったので、片付けはムリをせず
机の中や書類の整理などをしてきたのですけど
父の机の引き出しから封筒に入った古い古い写真が出てきました。
父が2歳の頃に亡くなった(父の)父親の写真や、母親の若い頃のもので
その中に
なんと!私の母のお嫁入りの写真が混じってたのです。
こんなん初めて見ました。

母24歳の花嫁姿(昭和30年代)

私の母は親を早くに亡くして
花嫁衣装や婚礼の段取りなどすべて自分で用意したと聞いていたので
写真を見た時
こんな立派な花嫁衣装を若干24歳で用意したんだ……と
そして
母はどんな気持ちで用意したんだろうと思ったら涙が出てきました。

それにしても
周りでついて歩いてるお子たちが可愛らしいですね。
よく見ると足元は下駄だし、綿入れを着てます。両膝を丸くツギハギしてる子も。
私の田舎はこの当時、〇〇村と呼ばれていたそうです。
道もアスファルトで固めていません。
瓦屋根の木造家屋。
写真を見てると、この頃はまち自体がゆったりとしてたように感じます。