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ミカタバ×HOKKAIDO xStation01 「地域ではたらく」Vol.3 地域産業の体験を生み出す「道南ディレクターのリアル」イベントレポート!

Mikataba Labの開催するコンテンツである、道内各地のプレイヤーの働き方を学ぶ「働くシリーズ」から、オンラインイベントのイベントレポート!

今回は3/11(金)に開催された 地域ではたらく Vol.3 地域産業の体験を生み出す「道南ディレクターのリアル」についてご紹介します!

ゲスト:赤井 義大(以下、赤井)
ファシリテーター:中野 智文(以下、中野)

働くシリーズとは?


働き方が多様になる現代で、正解を見つけられない…と悩んでいる若者に向けて、Mikataba Labが提供しているオンライントークライブ&ミートアップです。
様々な働き方をしているゲストから、業界のこと、働くの未来のこと、そして今後の進路に至るまで全部聴ける、聞いていいオープンな進路相談室として開催しています!

Vol.3 地域産業の体験を生み出す「道南ディレクターのリアル」

地域ではたらく
将来は地元で、地域のためになることをしたい。
地域で何か新しいことを取り組みたい。

そんな思いを持たれている方は多いのではないのでしょうか。
ミカタバラボでは、そんな思いを持たれている方に向けて地域で働くプレイヤーの方をお呼びして進路、キャリア感、働き方について語れる場として地域ではたらくをスタートさせています。

今回も「地域」をテーマに、地域創生をテーマとした地域事業インキュベーション施設「HOKKAIDO xStation01 」との連携で連続シリーズ形式でお送りしました!

HOKKAIDO xStation01 についてはこちらのHPから▼

ゲスト

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赤井 義大 [Akai Yoshihiro]
1990年八雲町生まれ。中学の英語の先生の影響で高校3年間をニュージーランド、大学4年間をカナダで過ごし卒業のタイミングで帰国。その後、東京で代理営業の会社に2年間勤めた後、地元八雲町へUターンし人材紹介会社を立ち上げた。廃業した銭湯をリノベーションし、ゲストハウス「SENTŌ」を開業。また、農業や漁業、自然などを活用した体験型の観光商品を開発し、観光客に提供する。廃校をリノベーションした施設「ペコレラ学舎」のほか、移住促進事業、体験観光事業、キャンプ事業など幅広く手掛けている。

高校から北海道を離れたのに八雲に帰ってきたわけ

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中野)もし私が中学から地元の八雲を離れ、海外と東京での暮らしを経験したら都会で暮らしてバリバリ働きたいとなるかな、思うんですが、赤井さんが八雲に戻ってきたのはどうしてですか?

赤井)僕、東京で限界を感じてしまったんですよ...
もともと自然が好きで釣りしたりキャンプしたりしてリフレッシュしていたけど、東京だとなかなか自然へのアクセス悪くて働きながら自然を感じられなくて。もっと幸福度が高い生活をしたくて戻ってきました。一方で、八雲は昼休みに釣りできちゃういますからね(笑)

中野)なるほど!たしかに八雲は海も山も気軽に行けますもんね!
そんな赤井さんは、こんなにも自然豊かな八雲で、なぜ最初に人材系の会社を起業しようと思ったんですか?

赤井)東京と八雲とのギャップを感じて、都会の人に田舎で暮らして豊かに働くことを知ってもらいたい気持ちがあったからですね。
八雲で働いている同世代の日々の暮らしを楽しんでいたり、将来の話をすることが多かった一方で、東京の同僚とは仕事の愚痴など暗い話が多くて。明るい未来の話ができる人と都会の人が出会って欲しい、田舎でもたくさん面白い仕事あること知って欲しい、想いで人材紹介の仕事を始めました。


多様な道南との関わり方多様な道南との関わり方

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中野)今では赤井さんは八雲で人材紹介事業だけではなく、道南でさまざまな事業をやってると思うのでひとつずつ知りたいので教えてください!

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赤井)今は大きく5つの事業を道南エリアで展開しています。
1つ目、人材紹介事業では、先述した、都会の若者と地方の一次産業のマッチングをコンセプトにホタテ漁などや農作物の収穫作業の仕事に、人を派遣する業務を行なっています。地方に数日ではなく少し長く滞在し、また帰ってくる理由作りをしたいんですよ。

2つ目、体験観光事業としては、宿泊場所が少ない八雲に元銭湯をリノベーションしたゲストハウス「Sento」で地元の人とゲストを繋ぐ場をつくりました。地域のリアルは地域の人の話から知れるように一次産業従事者を招いたイベントなども積極的に行なっています。

3つ目、移住促進事業では、完全移住 < ライトな移住をモットーに学生のインターンシップや地域おこし協力隊などのサポートをメインに行なっています。これだけにとどまらず、自分の仕事持ってきて八雲に体験移住する人も少しずつ増やしていきたいですね。

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4つ目の廃校活用事業では、八雲町にある元小学校舎とその校庭などの敷地を生かしてキャンプ場とコワーキングスペースにした「ペコレラ学舎」をつくり、運営しています。ここは、リノベーション時に北海道内外を問わず、多くの学生がアイデア発案からモノを作るまでお手伝いをしてくれましたね。「ペコレラ学舎」に少しでも関わってくれた人たちを“ペコラー”と呼んでいて、WiFiが無い環境下でものづくりしり、地元の農家さんのお手伝いしたり、イベントやったりと繋がりがたくさん生まれています!

最後に5つ目の事業は、教育。これは今年4月から、「あしたの寺子屋」に参画して、ゲストハウスSentoで放課後に寺子屋を始めるんです。僕自身、情報が溢れる現代社会でも、地方にいると世界が狭いなと感じるのでそんな地方の子どもに社会や世界に関わる機会や、チャレンジする機会を作りたいと同時に親子コミュニティを作って地域で子育てする文化を作りたいので頑張ってみようと思っています。

中野)すごく八雲町にも赤井さんの周りのコミュニティにも魅力、感じますね。でも地方に入っていくときに学生は抵抗感があったり、継続性考えないといけなかったり....入り込むのって大変そうなイメージありますが実際のところはどうでしょうか?

若者への地域への飛び込み方は無限大

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赤井)そうですよね。ほんとに最初に地方に来るきっかけは何でもいいんだと思います。おすすめは、1週間くらい気になる土地に滞在すること。
観光だけでなく、ローカルの人とざっくばらんに話す機会って、ほんとに大事だなと思ってます。

中野)1週間滞在、いいですね!でも急に地元の方と話すきっかけ難しいし、緊張しそうです.....

赤井)そうなんですよね。でも僕ら八雲に住んでいる人が、食事の際に通訳のような立場になって話を振ってみたり、横に並んでみんなで同時に農作業することで意外とみんな話せるようになりますよ!
一次産業従事者の方で口下手だったり、恥ずかしがる方もいますが、基本的にはみなさん八雲に来てくれたり、興味持ってくれることが嬉しいと思っているので、無駄に心配しなくても大丈夫です(笑)

中野)作業しながら話すの、とってもいいですよね!今は学生として、どんな関わり方できるんですか?

赤井)ホタテの耳ずり作業、ゲストハウスのヘルパー、ペコレラでイベント開催者、などなんでも大歓迎です!まずは、八雲遊びに来て自然と人を体験して欲しいですね。

発展途中の地で働く大変さ

中野)いま、八雲で様々な仕事をしていると思うのですが、これから発展していく中で働く大変なこと、苦労してることはありますか?

赤井)まだ紙社会が残っていることが一番大変です(笑)
何かを共有したり提案するときに紙が煩わしく感じてしまうので、だんだんと地方の人もデジタル化していけるようになったらいいですよね。
あとは、なにか一緒の思考や立場でクリエイティブに動けるプレイヤーの少なさですね。外の人のほうが簡単に盛り上がれるしスピード感持って進められるのですが、内の人は新しいことに抵抗があることも多いので、少しでも参加できるよう調整するようにしてますね。

これからの道南をディレクションするには

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中野)赤井さんは八雲だけではなく、道南エリアのキーパーソン的な存在だなと感じているのですが、道南のあついポイントやポテンシャルを教えてください!

赤井)道南エリアはまだ北海道の中でも遅れていると持っているんです。道南って函館の印象が強いのですが、各地のキーマンも面白いし特産品もたくさんあるんですよ!
昨年行った「どーなん道南祭」というイベントでは、道南に住んでいる人が隣町の美味しい食べ物やクリエイターさんを知って、自分たちのエリアの魅力に気づくことも大事なんだなと気づくこともできたましたね。ここから道南盛り上げていきたいなと思います!

中野)なるほど...!道南エリアの人と共創するにあたりディレクションするときに気をつけていることありますか?

赤井)いろんな背景を持った人が集まるし、1人の業務範囲が決まっていることは少ないので、その人の特性にあった話し方、指示の出し方、ポジションの作り方などは気を遣っていますね。これからも、道南全体を盛り上げていきたいです!!

おわりに


今回は、道南ディレクターのリアルというテーマで地域に関わるというお話をお伺いしましたが、今後は他の業界のイベントも配信予定です!
これからも、将来への働き方に関する困りごとや希望など何気ない会話を共有できたりする場として継続していきます。

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