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群馬の祖母にこんにゃくの作り方を教わってきた

生芋から作られたこんにゃく、食べたことはありますか?
スーパーでよく売られている板こんにゃくとはまた違う質感。
市販の物がもちもちぷるぷるなら、手作りこんにゃくはもっちりぷるっっぷるでほわほわ。

そんなこんにゃくを 母方の祖母は生芋から作っています。
遊びに行くと食卓の一皿として作ってくれていて、お土産にも持たせてくれます。

先日久々に会えたタイミングで、また作ってくれていた。やはり格別においしい。

食べたことは何度もあるけれど作り方は知らないままでした。母も作り方を詳しく聞いたことが無かったそう。これは是非 引き継がねば。
そんな訳で、こんにゃくの名産地群馬の祖母宅でこんにゃく作りを教わってきました。

※以下こんにゃくのレシピですが、必ずゴム手袋を使用して行って下さい!
素手で触るとかゆかゆになるらしいです。
写真内のおばあちゃんは素手ですが。本人曰く自分はかゆくならないとのこと。わお。

材料
こんにゃく芋 400g程(にぎりこぶし大の芋1個分)
水 1800ml程(芋の個体差で使用する水量は変わるので様子を見て調整する)
炭酸ナトリウム 20g

作り方
1.芋をたわしなどでよく洗い、皮ごと大きめのひと口大に切る。

芋は皮ごと使用できる。よく見かけるこんにゃくの黒い点々は細かくなった皮。白い仕上がりにしたければ皮をむく。傷んでるところは除けば使える。

ゴム手袋をして作業しましょう。(大事)

2.ミキサーに芋を入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、1分半カクハンする。
なめらかになったら鍋に入れる。

ミキサーの容量にもよるが、芋は約1/3量ずつ作業すると良い。
なめらかにしないと食感が悪く仕上がるので、様子を見てカクハン時間を追加する。
鍋は2.5リットル以上の容量の物がおすすめ。


3.最後に、ミキサーに水だけ入れてカクハンし、ミキサー内に残った芋を洗いとり鍋に加える。鍋なか全体を混ぜる。
とろみはついているけど、ヘラですくい上げるとさらさらと落ちるくらいの粘度まで水を加え混ぜ調整する。分量の水は残ってもOK。

芋、全部使い切らないともったいないのでね。

4.常に混ぜながら、弱火にかける。
加熱が進むとだんだん混ぜる手が重くなってくる。頑張って焦げないように鍋底からかき混ぜる。
全体的に透明感が出てきたら、さらに5分ほど火にかけながらよく混ぜる。
火からおろす。

強火で熱を早く加えすぎると出来上がりがなめらかにならない気がする、とのこと。

5.炭酸ナトリウムを一気に加え、手早く全体に混ぜ合わせる。
1分ほど混ぜ合わせたら、そのまま1時間ほど置く。

炭酸ナトリウムを加えてからはスピード勝負。
ハカリの後ろに写っているのは炊いてくれていたお赤飯!

6.水(分量外)を500ml程 鍋に注ぐ。
ヘラで鍋の内側のフチを一周し、好きな大きさに切る。
小さめのボウルですくったり、丸くしたり、好きな形に整える。

ヘラを入れると気持ちよくツルッとはがれます!
注ぐ水の量はこんにゃくの出来上がり量に関係無いので、テキトーで大丈夫。

7.新しく水をはった鍋にこんにゃくを移す。
水から煮て、沸騰してから20分中火で煮る。
煮て加熱することで最終的な形に固まる。アクもこの段階である程度出る。

加熱するとこんにゃくが膨張するので、大きめの鍋2つに分けて作業します。

8.こんにゃくを裏返し、さらに20分中火で煮る。
煮終わったら水をはったボウルに移す。

こんにゃくの色が変わってきたら裏返すと言っていましたが、
よくわからなかったので時間を目安とします。

完成!
アクが抜け切っていない可能性があるので、食べる大きさに切ってから、沸騰した湯で5分ほど煮てから食べる。


この時は群馬らしく味噌で頂きました。
水に漬けた状態で1週間ほど持ちます〜。

こんにゃく芋について
植えてから丸3年 土の中で成長し、一般的に出荷される大きさ(にぎりこぶし位)になります。
そう。芋は1年では収穫しないのです。

それと、こんにゃくにする際の加水量は芋の種類・個体差で変わります。
2リットルほどの容量のヤカンなどがあると作業しやすいです。
祖母も毎度、芋1個に対してヤカン1杯くらいの水を使うとのこと。

こんにゃく芋は直売所なんかで売ってます。
大正13年生まれ 98歳の祖母。教わりに行った時もお赤飯やお焼きを用意してくれていました。

おおらかな気持ちで作って下さい〜。
おしまい。

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