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ジャーナリングとは?「書く瞑想」をするためのポイント【記事風】

「なんだか頭の中がモヤモヤしてすっきりしない」、「イヤだと感じた出来事を思い出して、数日引きずってしまう」といった経験、皆さんありませんか?

こういった悩みの対処法として、ジャーナリングというものがあります。



ジャーナリングとは


ジャーナリングとは、頭の中に浮かんだ思考や感情を、自分の思ったまま言葉にして書き出すことです。

溜まった思考を一旦外に出すことで脳の負担を減らし、文字として思考が可視化されるため、落ち着いてから気持ちを整理することが出来ます。

人はイヤなことがあった時、その時の出来事や感情を、友人や家族に聞いてもらうことがありますよね?これと似た効果がジャーナリングにはあると言われています。

またその場に誰かいなくても、書く手段さえあれば1人で行えるというメリットがあります。

個人での活用だけではありません。2007年にGoogleが開発したSIY(サーチ・インサイド・ユアセルフ)という人材育成プログラムの中で、マインドフルネスを目的としたジャーナリングが実施されています。その後このプログラムは、多くの企業が導入していきました。ビジネスにおいても注目されたのです。

「 ”今” に集中して思考する」というマインドフルネスとの相性の良さもあり、ジャーナリングは「書く瞑想」とも呼ばれています。

ジャーナリングは公私問わず、マインドフルネス、心身の整理に効果を発揮する手法でもあるのです。

ジャーナリングのやり方


ジャーナリングには1つの固定された方法がないので、やり方は人によって様々ですが、基本の流れは "書き出す→振り返る" とシンプルです。普段文章を書くのと同じように思うかもしれません。

ここではジャーナリングを行う上で意識したいポイントをご紹介します。


浮かんだことをそのまま書く


ジャーナリングを初めて序盤の段階だと、「そのまま書く」というのが思った以上に難しく感じるかもしれません。

でも本当に言葉のままで、脳内に出てきた言葉を、すかさず紙や画面に言葉にして書き出すのです。

例えば「うまく言葉が出てこないな。なにを書こうか」と頭で思っているなら、それをそのまま「うまく言葉が出てこないな。なにを書こうか」と、生放送の字幕制作者のように書き出します。

これは日記や作文などの文章と、ジャーナリングの大きな違いとも言えます。

人に見せない前提で書く


ジャーナリングではあとで自分さえ読めるなら、文字や列が乱れてしまっても、文章構成のルールから外れても問題ありません。

日記やブログでは「人に見せるかも」と思って文章を調整しますが、ジャーナリングは誰でもない、自分のために行うものです。他人に「口が悪い」と判断されそうなことでも、「これはその時の自分が感じた感情なんだ」と事実を、一旦受け入れます。

良いか悪いかの判断は振り返りの時、冷静に行えばそれで大丈夫です。


書き出す段階では良い悪いを判断しなくていい


ジャーナリングのテーマに決まりはありませんが、怒ったことや悲しかったことなど、ネガティブな感情を書くものが多いかもしれません。

こういった時「こんなこと書いていいのか?」と罪悪感を感じ、手を止めてしまう人も少なくないと思います。

でもジャーナリングの書く段階では、一旦良い悪いを判断せず書くのをおすすめします。

『ご自愛』をテーマにした「万年不調から抜け出すがんばらないご自愛』というコミックエッセイがあります。本書の監修を務めた心療内科医の鈴木 裕介先生は、ジャーナリングについて触れられた項目でこのように書いています。

感じてはいけない感情はないんだよ

著者 竹内綾香、監修 鈴木裕介「万年不調から抜け出すがんばらないご自愛」

怒りや悲しみなどの一見ネガティヴな感情は、本来自分を外部の脅威から守るための感情です。

感情のままに行動するのは考えものですが、「感情を感じた」という事実自体が罪にはならないのです

だからジャーナリングでの時間だけは、「~という出来事があった」、「私は~だと感じた」などと、ぽつぽつ事実を書き出して行ってください。


ジャーナリングは頭に浮かんだ思考、感情を書き出すことであり、心身を整理し、気持ちを落ち着かせる効果があります。

ご自身のメンタルケアに、取り入れてみてはいかがでしょうか?









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