フェムテックトーキョー、最速レポ！ ＠東京ビッグサイト
こんにちは、医療ライターの熊本美加です。
最近、「フェムテック」という言葉をよく耳にするようになりました。これは、女性（フェム）という意味の接頭語と、技術（テクノロジー）を組み合わせた造語で、女性向けのいろいろな技術やモノやコトなどのサービスを指しています。そして、これまでデリケートゾーンと呼ばれていた腟周辺を「フェムゾーン」と呼ぶようにもなり注目が集まっているのです。ビジネス分野としても、市場規模2兆円と予測されるほど期待されている分野！
■ちつケアがこんなに注目されるなんてっ！
私は仕事がら女性ホルモン低下による、更年期以降の女性の腟・外陰の痛みや痒みなどのトラブル、尿漏れ、性交痛などにまつわる取材をしてきました。かつては中高年以降女性のこういったトラブルは「年のせい」と、ずっと放置されていたのです。ひどい！ ですが、2014年にアメリカ・アトランタで開催された「国際性機能学会」で「GSM（ジーエスエム）＝Genitourinary syndrome of menopause」（閉経による性器尿路症候群）という名前がつけられました。つまり、中高年女性のフェムゾーンにまつわる悩みはケアや治療すれば治る病気と認められたのです。
GSMについて詳しく知りたい方は、泌尿器科医・関口由紀先生の著書「セックスにさよならは言わないで～悩みをなくす腟ケアの手引」をお読みください。私はライターを務めました！
■カラフル＆ポップなフェムテックワールド！
というわけでフェムテックトーキョーには興味津々で潜入。人がいっぱいで、右を向いても左を向いても「膣」「ちつ」。すごい時代になりましたね。←昭和世代の私は「ちつ」なんで人前では言えませんでしたｗ
ここからは私が個人的に、食いついたブースをダイジェストで紹介します！
ポップ＆キュートな海外のダイレーターやセルフプレジャーアイテムが並ぶブースは映え！ 思わず引き寄せられましたが、大人気。いろいろ聞くこともままならず。でも、超気になったのは男性用の骨盤底筋トレーニングアイテム。男性のちょい漏れ対策などできるのか、私は知りたいところ。
これに限らず、会場には骨盤底筋を鍛えるマシーンやケアアイテムが多くありました。骨盤底筋周辺に振動を与えたり、筋肉をほぐし、血流を促す。そして骨盤底筋を鍛えるのは、尿漏れ改善やいわゆる「しまり」がよくなるだけではなく、出産時に膣の拡張を促す安全のためでもある。そもそも骨盤底筋を鍛えることはコアが鍛えられ、高齢者の転倒予防にもなると再確認！
でも今どきは「フェムテック」と呼ばれているものは、都会の女性は知っているかもしれないけれど、地方の中高年以降女性はまったく知りません。「あのー、なんか、シモ？ パンツで隠れるあたりのコト？ おしっこ問題？ そういうのあるけど。人に言うことじゃないでしょ？」と置き去り感は相変わらず。今時な造語ネーミングが、ほんとうに必要な人を逆に遠ざけている気すらします……。
■ビタミンカラーの正体は！？
カラフルに吸い寄せられ「これってなんですか！？」って聞いたら、なんと脱毛ワックス！ 私の世代ではワックスは絶望的に痛いイメージ……。VIOはセルフでも可能らしいが、VはともかくIOは自分では難しいと。そりゃそーだし、人になんか頼めないよ……。 だったらからサロンなのか！？
でもセルフでVぐらいなら、ワックスでもできるし、ニーズは多いんだとか。たとえば、出産や急な手術の時。毛がないほうが処置が圧倒的にスムーズに。剃ると毛根のチクチクがかえって邪魔になるんですって！ あとは生理のタイミングに合わせて、ケアがラクという理由で使っている女子が多いと。そんで年齢関係なく、気になる人とそろそろベッドインって時の事前準備（前日でもＯＫ）。急ぎの緊急ツルツルには使える！
マグカップ入りのお家でできるヤツがあるんですって。レンジでチンすればいいんですって！ 緊急ラブナイトのお守りに持っておきましょう！ 私は予定はないけど買いますｗ
LYCON https://www.lyconjapan.com/
■インディージョーンズもビックリ！
魔宮の伝説なみのたたずまいに、またしても「これ、なんですか！」と食いついてしまった。フェムケアトリートメントで神経血管にアプローチするアイテムです。まずは乾いて硬くなったフェムゾーンをほぐしすことが大事。それによって、ホルモン補充療法の効果も高まるそう。気になるじゃないかっ！？
六本木のサロン「PARAAMOR」
■最注目！ 異彩をはなつにもほどがある。
フェムテックなのに「なんでこれあるん！？」って二度見して、最終的にどうしても話を聞きたくてリバースして伺いました。
高齢化で寝たきりのおしっこ問題。本人も介護側にも切実です！ 確かにある意味フェムテックかもしれん。
自宅介護、介護施設でも、排尿にまつわるケアははかりしれない。ご自宅で介護されてる場合、夜寝れない。介護施設では夜間オムツ交換で膨大な時間がかかっているそう。（うる覚えだが1人のスタッフが200名のオムツ交換で5時間）。このピュアウイックシステムは、尿を吸い取る画期的な体外式カテーテル。初期費用は10万円弱だが、排尿見守りの負担を考えたらコスパ最強って思いました。
ざまざま発見がある、フェムテックトーキョーは22日（土）まで。
#フェムテックトーキョー
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