なぜ瞑想や心を磨くことが良いことなのか?｜MikaGoRock美加語録
それはとってもシンプルな理由。
瞑想やあらゆる修行というのは、それ自体が目的ではなくて、その人が幸せであることをめざしている。それが奉仕であったり、無の境地であったり、解脱であったりとゴールは様々だけれども、つまりその人はそういう状態が幸せであろうなと思って追及している。
それでは今幸せだと感じるならば、瞑想や修行は必要ないことになる。なぜならそれが目指すところは幸せだからだ。実際に今現在、人生に不満もなければ不幸でもない、しかも、心は楽しい時には内側に向かないだろうし、向く必要もない。その瞬間を存分に楽しめばよい。
なんだけれど、動物の反応を見ると、やっぱり瞑想したり心を磨くほうがいいなって単純に思う。
いつもいつも不思議なんだけど。
瞑想などをして心がパ～と晴れて何一つ引っ掛かりがない状態の時、私自身はこの瞬間の心地よさと溶け合っている。満足しきっている状態なので、何も考えず世界の美しさをただ満喫している状態だ。周りに動物がいても取り立てて気分が高揚することはない。
だけれども彼らは必ず、そういう時に限ってやってくる。明らかにいつもと態度が違うのだ。
カラスが寄ってきたり、絶対に人になつかない猫が体をすりつけたり、いつもつんつんしている柴犬が、私を見るなり思わず駆け寄ってきたりする。時には見知らぬ犬が、いきなり膝や肩の上によじ登り、狂喜乱舞して愛情を表現する。また、体を投げ出すのでお腹に手を添えると、彼らは癒され気持ちよさそうにする。それは何も期待していない私にとって、常に僥倖、思いがけない好運であるのだ。
動物たちには、絶対に人の心の状態が見えているんじゃないかと思う。彼らは明らかに、どこにも引っ掛かりのない心が透き通った状態を好むのだ。むしろ、大好物なんじゃないかと思う。
もっと言えば、これが自然界の普通の状態なんだろうなと思う。
動物好きの私としては、動物王国が扉を開けて歓迎してくれるということだけでも瞑想をする価値はあるなと思うけれど、だからといってこれを期待すして瞑想すると、必ず肩透かしを食う羽目になる。
無心で瞑想をすると、動物たちは、これが好きなんだよと必ず教えてくれる。動物は大自然と溶け合って生きている。彼らと繋がるということは、私の状態もそうであるのだ。それは、世界はひとつであるという状態であり、純粋な喜びの瞬間。
それが瞑想したり心を磨くことはいいなぁ、と思える理由。
(photo: ©Stock photo)
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