なぜ人間を恨まないの？｜アニマル・ネイチャーコミュニケーション
虐待されて死んだ動物たちに聞いてみました。
「人間はあなたたちに本当に酷いことをしているというのに、なぜあなたたちは人間を恨まないの？逆襲したりしないの？」
動物たちが言いました。
「確かに酷い人間もいるよね。だけどそれ以上に優しい人がいっぱいいるんだよ。君たちは、野生動物が困っていたら、無条件に助けようとするんだよ。
本当によってたかって穴にはハマった象を助けようとしたりね。時に自分の危険を顧みず、助けようとする人だっているんだよ。
そういう人たちの存在を知っているからね、僕たちは人間を恨まないんだよ。
他の動物も助け合ったりはするよ。だけど、人間ほど他種の生き物に愛情を注ぐような種はいないんだよ。
鳩に食べ物をやったり、クジラを助けたり、たんに猫が横切るだけで愛を感じたり、見知らぬ犬に挨拶されただけで一日中幸せに過ごす人だっていてさ。僕らの死をいつまでも悲しんだり、忘れないでいてくれたり。
酷いことをする人がクローズアップされるから人間って酷いと思うかもしれないけれど、（確かにそういう人はいるけれど）。ほら、ただ単に飛んでたり、歩いている動物たちを、わざわざ見に行って感動したりするだろう？よってきた犬や猫に、自分のところに来てくれたっていうだけで愛おしく感じたりするだろう？だから意外と人間って普通にやさしいんだよ。
そのうえ、きみたちは野生動物と話せたらって、思ったりするだろう？
今も世界中のどこかで優しくされている僕たちがいるんだよ。それはひどい目に合っている僕たちよりも、はるかにはるかに当たり前に多いんだよ。
だからね。
僕たちは、君たちをよく知っているから、恨んだりしないんだよ。むしろ、早くそういった気持ちを思い出してほしいなと思うんだよ。そうしたら、きみたちはもっとハッピーを感じることができるから。
という答えが返ってきました。愛するとか赦すとか、それよりももっとシンプルで、「知っているから」という理由でした。
確かに私たちは、ちょっと自分たちに厳しすぎるかもしれません。それが自分を愛せない原因だったり、それゆえに、他者を傷つけるのだとしたら。。。。
他者を傷つける人は、同時に自分を傷つけています。
他人を批判する人は、同時に自分を批判しています。
もうすこし人間の良さを、私たち自身が知り、愛する努力をしてもいいかもしれません。
(photo: ©stockphoto)
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