感じる必要もないほどに｜女の哲学

　　もうあなたを感じようとする必要はないみたい。

　　あなたは微細なエネルギーで私を完全に満たし
　　私の体にぴったりと溶け込んでいる。

　　指を一本動かせば、私の中にあなたを感じ、
　　一つの呼吸の中に、あなたの振動を感じる。

　　大きく澄み切った蒼い空。
　　新緑の甘い香り。
　　鳥たちのさえずり。
　　冷たい風。
　　喜び。

　　溶け切ったひとつのふたり。

　　♢

　　私があなたに対して開くことばかりを考えていた時
　　あなたも同じように私を感じ、ひとつになるために開いていた。

　　そのことに気が付いた時、
　　あなたの愛で満たされた。

　　あなたのゆるぎない深い愛の中で私は法悦にひたる。

　　わたしは、ちっぽけな自分を脱ぎ捨てて
　　あなたとひとつになる。

　　あなたは私で満たされ
　　私はあなたで満たされている。

　　私はあなたの愛をつかまえた。

　　私があなたを感じているとき、
　　あなたも私を感じている。

　　私がエクスタシーを感じているとき、
　　あなたもエクスタシーを感じている。

　　私が法悦にのみこまれれば、
　　あなたも法悦にのみこまれる

　　どちらがどちらを隔てることはない。

　　ぴったりと重なるひとつのリズムは、
　　宇宙の中心から波紋を広げる。
　　果てしない彼岸へと。

　　あなたの愛の鼓動はやむことはなく、
　　わたしをエンドレスに飲み込んでいく。

　　あなたの愛はどこまでも大きく、
　　わたしは我をわすれて消えていく。
　　（空白）

　　♢

　　喜びの涙をながしながら
　　愛の鼓動に揺れている。

　　私が消えても、あなたはおかまいなく、
　　愛の波を広げ続ける。
　　私は永遠につづく悦楽にどこまで耐えられるだろうか？

　　私がやっと絶えることを手放したとき
　　愛も消えた
　　真空。
　　落ちているのか浮かんでいるのか。
　　（空白）

　　♢

　　少しずつ日常の感覚が目覚めていく。
　　真空が日常へと浸透していく。

　　目の前には、
　　あいかわらず
　　澄んだ蒼い空が広がっている。

（Photo: ©MikaRin)

【No need to feel you now】

I don't need to feel you anymore.
You completely fill me with your energy
It fits perfectly into my body.

If I move one finger, I feel you inside me,
I feel your vibration in my breath.

A large clear blue sky ahead of me.
Sweet scent of fresh green.
Singing birds.
Cold wind.
and Joy.

We all melted in ONE.

♢

When I tried hard to open myself to you
you also tried hard to open yourself to me.

When I realized that,
I felt your love and filled by total ecstasy.

I throw away my tiny self-Ego

I am in love.

I disappear. 
(Blank)

♢

With tears of joy
Swaying with the heartbeat of love.

Even if I lose myself, you don't mind,
you continue to spread the wave of love.
How far can I endure the joy of continuing forever?

When I finally let go
Love has disappeared
Nothingness.
Am I falling or floating?
(Blank)

♢

Gradually waking up and ordinary life is here.
Nothingness will soak into my life.

The clear blue sky is in front of me

as always, but not the same ever.

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