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HR総研×楽天みん就:2021年卒学生の就職活動動向調査 結果報告【就職活動編】

就職を意識しはじめた時期は「学部3年生4~5月」が最多

学生が就職を意識し始めた時期について、文系・理系ともに「学部3年生(または修士1年生、以下同じ)4~5月」が最も多く、文系で22%、理系で29%と2割以上がこの時期に意識し始めていることが分かる。
また、これに次いで「学部3年生6~7月」で文系21%、理系28%と僅差になっており、「学部3年生6~7月以前から(※)」就職を意識し始めた学生の割合は、文系67%、理系68%と7割近くなっている。
また、文系では、「学部2年生以前から(※)」とする学生が23%である一方、理系では11%となっており、文系学生は理系学生より就職を意識し始める時期が早い傾向がうかがえる。

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就職活動をはじめた時期は、理系の半数以上で「2019年7月以前」

実際に就職活動を始めた時期について、文系では「2019年5月以前」が最多で16%であり、理系では「2019年6月」が最多で27%となっている。
「2019年7月以前(※)」とする割合は文系で41%、理系で54%と半数を超えており、就職を意識し始める学生の割合は文系が理系より高い一方で、就職活動の開始時期については理系の方が文系より早く、就職ナビでのインターンシップエントリーサイトのオープンとなる6月に合わせて就職活動を開始する学生が多い傾向がうかがえる。

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参加したインターンシップ数(企業数)は理系で「4~6社」が最多、文系では「10社以上」が最多

就職活動の手始めとなる傾向がうかがえるインターンシップへの参加であるが、「参加したインターンシップ数(企業数)」については、文系で「10社以上」が最も多く21%で、理系では「4~6社」が最も多く28%となっているが、「10社以上」も19%と文系に負けてはいない。
「2社以上(※)」の割合は文系79%、理系83%と約8割にも上り、複数社のインターンシップに参加している学生が大半であることが分かる。学生は、インターンシップの段階では幅広く企業や業界への理解を深め、自身のより納得できる就職に繋げるための場であるとともに、関心のある企業の採用選考のチャンスを得るための第一歩と捉え、積極的に複数のインターンシップへの参加をしていると推測される。

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インターンシップに参加した時期は「8月」で6割、「2月」は昨年より減少、コロナの影響か

「インターンシップに参加した時期」については、「8月」「9月」がピークとなっている。文系・理系ともに 「8月」が最も多く文系56%、理系64%となっている。
例年、「8月」よりも「2月」の参加者数が多い傾向にあるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、企業の急遽中止あるいは学生の参加の自粛により、「1月」以降のインターンシップの参加者数が少なくなったものと推測される。

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インターンシップの望ましいタイプは文系で「1DAYタイプ」が半数近く、理系では長期間タイプに肯定的

学生が考える「インターンシップの望ましいタイプ」については、文系では「半日・1日タイプ」が最多で46%を占め、次いで「2~3日」が36%、「1週間程度」が12%と、実施期間が長くなるほど「望ましい」とする学生の割合が減少している。
一方、理系では「2~3日」が最も多く32%、「半日・1日タイプ」で30%、「1週間程度」で29%といずれのタイプも30%前後となっており、実施期間が長いタイプに対する肯定派が文系より多いことがうかがえる。「1週間程度」を選択した理由では、「グループワークだけではなく業務体験をしたいから」「短すぎると社員と交流する機会があまりなく、会社説明会とほぼ変わらない」などの声が挙がっている。

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インターンシップに参加した企業からのアプローチは「早期選考会の案内」が圧倒的

「インターンシップ参加企業からのアプローチ」は、2020年卒に引き続き「早期選考会の案内」が圧倒的に多く、文系で55%、理系では71%と7割を超えており、3月1日以前での企業による学生の呼び込みが強化されていることが推測される。「リクルーターからのフォロー」は理系で21%と文系より10ポイント高く、文系学生より理系学生に対するリクルーターによるフォローが積極的であることがうかがえる。
また8割の学生はインターンシップを採用選考とリンクさせて実施することに肯定的。

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最も活用している就職ナビは「マイナビ」が最多、「ONE CAREER」も健闘

就職活動において「最も活用している就職ナビや逆求人型サイト」を1つだけ選択してもらったところ、文系・理系ともに「マイナビ」が最も多く、文系では49%(2020年卒:40%)と約半数、理系でも33%(同34%)と3分の1に上る。
2020年卒の同時期調査と比較すると、「リクナビ」を最も利用する学生の割合は、文系で11%(同26%)、理系で19%(同31%)と2割未満に低下しており、「マイナビ」との差異が顕著となっている。
昨年の内定辞退率データ提供問題の影響は、大きそうである。
また、大手企業やベンチャー企業を目指す学生向けにエントリーシート(ES)を公開する「ONE CAREER」が文系・理系ともに3位に浮上し、1割以上の学生が最も活用しており、学生は採用選考の最初の関門であるESの作成に苦戦していることもうかがえる。
逆求人型サイトでは、「OfferBox」が文系・理系ともに6%(同ともに3%)と躍進している。

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