見出し画像

新卒1年目の終わりにグロービス経営大学院の"ナノ単科"を受講してみて感じたメリットとデメリット

2023年2月から3月末にかけて、グロービス経営大学院のナノ単科「戦略思考入門」を受講した。新卒1年目の終わりのタイミングでの受講について、申し込み前に「このタイミングで受講すべきか?」と悩んだので、同じような方の参考になればと思い、受講の背景と、このタイミングで受講して感じたメリット・デメリットをnoteにまとめることにした。

そもそもナノ単科とは?

グロービス経営大学院の単科生制度(経営大学院に入学する前に、大学院のクラスを科目単位で受講することのできる制度)をさらにコンパクトにしたものが、ナノ単科である。

主な特徴としては

  • 1週間毎に区切られた6週間のカリキュラム

  • 動画を中心としたセルフペースラーニング + グループワーク

  • 2回のオンラインのライブ授業

などが挙げられる。
※詳細はこちらのグロービスのウェブサイトを確認してほしい。

受講科目と受講背景

私が受講したのは、ナノ単科の「戦略思考入門」だ。

▼ナノ単科を受講したいと思った理由
GLOBIS学び放題の内容が勉強になることが多く、ナノ単科ではさらに学びを深められると思ったから
・将来的な経営大学院への入学に興味があり、小さくでも試してみたかったから
・一方、単科生制度は価格的に手が出なかったため

▼その中で、戦略思考入門を選んだ理由
・戦略的に考える必要性を痛感しつつ、苦手意識があったため
・「まずはじめにオススメ」と聞くクリティカルシンキング入門の日程が合わず、そのほかの4つの科目よりは業務に直接、幅広く役立つイメージが湧いたため

グロービス経営大学院 ナノ単科ウェブサイトより取得

▼このタイミングで受講することに決めた理由
・2023年1月に経営企画に異動し、自分の視座を上げる必要性に迫られていたため
・仕事/プライベートを含めたこの先半年のタイミングの中で、2023年2-3月が最も落ち着いて勉強時間を確保できそうだったため
・新卒1年目の間に、何かチャレンジをしてみたかったため
・このタイミングでの受講に不安もあったが、知り合いで新卒2年目の春に受講した人がいて、問題なさそうとの話を聞いたため


新卒1年目で受講して感じたメリット

私は結論として、「このタイミングで受講してとても良かった!」と感じている。以下に、私の感じたメリットをまとめる。

  1. (純粋に)とても勉強になった!
    様々なビジネスフレームワークを学ぶことができた(PEST、3C、SWOT、バリューチェーン、5 Forces、VRIO etc.)ほか、それらをどのように用いるか実践問題を使って考える中で、実際の仕事でも応用できる考え方が身についたと感じた。

    特に、大学で経営学を専攻していたわけではない私にとって、初めてきちんと理解するフレームワークも多く、非常に勉強になった。社会人経験の長い受講生の中には「知っているフレームワークが多かった」とお話しされる方もいたので、新しい学びの割合が多いのは社会人年次が浅いからこそだったと思う。

  2. 実際の仕事で、自分の変化 / 成長の手応えを感じた!
    受講後半〜修了後にかけて、実際に仕事をする場面で、自分の変化や成長を感じる機会が何度もあった。以前はできなかった構造的に考えることが少しずつできるようになったり、誰かの壁打ちをする際に前よりも良いコメントができるようになったと感じるなどの手応えがあった。

  3. 自信がついた!
    私が受講した戦略思考入門の受講生のほとんどは、20代後半〜40代の方々で、30代がボリュームゾーンだったと思う。23歳・社会人1年目の私はもちろん最年少で、最初はたくさんの先輩方に混じって受講することやグループワークに参加することに引け目を感じていた。

    しかし、(そんな私の挑戦を歓迎してくれるような温かいほかの受講生の方のおかげもあり)グループワークや授業にも問題なく参加し、受講を進めることができたのは大きな自信になった。また、受講後には「ほかの年上の受講者たちに全く引けを取っていませんでしたよ」というコメントをくれる方までいらっしゃった(優しい…😭 嬉しい…😭)。

  4. 刺激になった!
    ナノ単科では毎週末に受講生同士でのグループワークがある。まだ社外とのつながりを持ちにくい新卒1年目の終わりのタイミングで、社外の先輩方のお話をたくさんお聞きし、グループワークまで一緒にさせていただく機会を持てたことは、学びの面でもキャリアの面でも大きな刺激になった。

  5. 大学卒業直後なので、学びがスムーズだった
    前年の3月に大学を卒業したばかりのタイミングだったので、ナノ単科のように"授業を受けて学びを深める"ことへの慣れを失っていない状態で受講できたのは、大きなメリットだったと思う。

    ほかの受講生の方の中には「こんなふうに授業を受けて学んでグループワークをして、というのが久しぶりなのもあり、学びの体力が落ちているように感じる」といったお話をされる方もいらっしゃった。

    一方、私は卒業直前まで授業を取っていたこともあり、学びのブランクが少なかったため、問題なく受講を進めることができた。特に、大学生活の後半はコロナ禍でオンラインのセルフペースラーニングが中心だったこともあり、かなり今回の受講と近い形式で大学でも学習をしていたことも良かったのかもしれない。("リスキリング"が話題だが、今の大学生や社会人年次の浅い世代は、学び直しというよりも、社会人になっても学び続ける習慣を持ち続けたほうが良いのではないか、と、この経験から考えるようになった。)

以上で挙げたメリットの多くは、新卒1年目に限らず、ナノ単科を受講すれば感じられるものではあると思う。ただし、新卒1年目(≒社会人年次が浅いタイミング)での受講だったことで、よりこれらのメリットを感じやすかったのではとも思う。

デメリット・懸念

新卒1年目の終わりのタイミングで受講して感じたメリットを挙げてきたが、「あえて挙げるとすれば…」というデメリット・懸念もまとめる。

  1. 金額と時間の確保
    ナノ単科の受講には、1科目あたり40,000円の受講料金が発生する。単科生制度の受講料金と比べれば手軽ではあるものの、50,000円弱の受講料金は、特に社会人年次の浅い私のような人たちにとっては、決して安いとは言えないだろう。

    また、受講期間中は自主学習とグループワークも合わせると、週に3時間程度は学習時間を確保するのが望ましい。まだ仕事量などが自分でコントロールしにくい環境などの場合は、時間の確保もネックとなりうる。

  2. 仕事で活用できる度合いは環境による?
    メリットにも記載した通り、私は受講による成長を仕事の場面でも実感することができた。ただし、それは、私がスタートアップの経営企画という、おそらく新卒1年目としては裁量権の比較的大きい環境にいることも関係していると考えられる。

    もちろん学びはどんな場面でも活用できるはずではあるが、環境によっては社会人年次の浅いタイミングで受講すると、学びをそのまま仕事に活かすことが難しい可能性はあるかもしれない。

  3. 「分かっていたつもりになっていた!」という体験はあまりできない
    特に30代以上の受講生の方の中には、「このフレームワークは仕事の中で知ってはいたけれど、今回の受講を通して、自分が分かっていたつもりになっていただけだったと気がついた」というような感想を述べられる方がいらっしゃった。

    一方の私は、そもそも知らない・聞いたことがあるだけで理解できていない(😅)ようなフレームワークが多かったので、この体験はできなかった。

終わりに

以上が、私が新卒1年目の終わりのタイミングでグロービス経営大学院のナノ単科「戦略思考入門」を受講して感じたメリットとデメリットである。少しでも、受講を悩んでいる方、特に私と同世代の方々の参考になれば幸いだ。

※受講前にはまず審査に応募し(無料)、通過する必要があるので注意。詳細はウェブサイトを確認してほしい。

P.S. もし質問などあれば、ぜひコメント等いただけますと幸いです💌 追記していきます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?