『インク・ミュージアム』展@神保町に行ってきた
昨日7月11日(火)よりスタートした『インク・ミュージアム』展に行ってきました。
この春発売された『インク・ミュージアム』というインクイラストの合同誌、そこに掲載された約200点中、100点の原画を展示する、という展示会。その感想をちょっとまとめておきます。
会場は神保町から徒歩5分程度のところにあるCorosoというギャラリーさん。
徒歩5分とはいえ、猛暑ですので気を付けて。
色相でまとめられた展示が美しい
まずは『インク・ミュージアム』という合同誌、もし入手されてないなら、どこかで是非入手してもらいたい。作るのはきっと大変だったと思うので、今後同じような企画が出るかわからない、奇跡の一冊です。
約200種の万年筆インク、それぞれのインク1種1作品で有志の作家が作品を描き、色相順に編集、掲載されています。印刷物なので繊細な色彩やラメの表現などは再現に限界あれど、補正には手間をかけて可能な限りの発色を実現しています。
※合同誌「インク・ミュージアム」のご購入はこちらから!
この展示会は「それでもやっぱり原画で見てみたい!」という思いから生まれたもの。実際、生で見るインクの発色は「素晴らしい」の一言でした。
また、会場が広く、余裕をもった作品展示になっているところが良かったです。
本誌の編集方針である「色相グラデーション」がそのまま会場にて再現されています。
撮影してきた写真をご覧ください。(※本展示会では、接写・単体作品の撮影は禁止されています。今回は主催に許可をいただきまして、特別に撮影させていただきました。画像の転用や二次利用は固くお断りいたします。)
とまあ、こんな具合です。まずはぐるりと会場を歩き、100点の作品から生み出される色彩の世界を堪能しましょう。
その後、もう一度、今度は個別に一点一点の力作をご覧いただくことをオススメします。
インクならではの技法と表現を楽しむ
ここからはサトウの推し作品を拾いつつ。
ぼかし表現はもちろんのこと、遊色やラメの表現は万年筆インクならではの魅力です。
この展示会では「これ、ひとつのインクで描いたの?」と思われる作品達に皆様は出会うことになります。
そんなインクの魅力を120%画面に収めるため、作中の要素ごとに技法を切り替えたものや、紙によって発色が変わる「遊色」の表現をするために、あえて複数の用紙に作画、その後1枚の絵としてコラージュしていくような作品もありました。
なんと深いインク愛!
どの作品もですね、技術も描き込み量も惜しみなく使われていることがわかると思います。サトウが推したい作品を何点か掲載いたします。
他にも素敵な企画が満載です
作品展示だけでも、十二分に満足できる展示会なのは間違いないのですが、他にもインクの試筆コーナーや、インク交換所などインクを楽しめる企画が催されています。
展示を見たら、名刺も持ち帰りましょう!
印刷、デザイン、それぞれの作家さんがこだわって作られています。
こちらを入手されたい方は、どうかお早目に足を運ばれることをお勧めします!
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