家探し
「決めました!息子の小学校進級に間に合うように、引越しします。」
家族会議の翌日、移住の先輩、支援をしてくださる方たちへ連絡をし、引越し先の家探しが始まりました。
市営住宅を借りるには、手続きなどに時間かかり、息子の進級のタイミングには間に合いそうもありません。
あとは、空き家で即入居できるところはないか?探して頂けることに。
実際、見学させて頂いた空き家は何件かありましたが、家の中には以前暮らしていた方の荷物がそのままあり、即入居できる状態ではありませんでした。
「うちで、しばらく暮らしてもらってもいいですからね」
移住セミナーでプレゼンをされていた移住の先輩も、多方面からご協力してくださり、温かい言葉や、お気持ちに涙が出ました・・・!
私も東京に居ながら、ネットで空き家バンクや民間の賃貸物件を検索してみましたが、希望の地域の物件情報は0。現地の方のネットワークだけが、頼りといった状況でした。
毎日のように、電話、メールでのやりとりを重ね、2週間ほどした頃。
「すぐに入れる<移住お試し住宅>があるのですが、一度見に来ませんか?」
との連絡が入りました。
その住宅は、築45年ほど。
以前は市営住宅として市が管理していた物件でしたが、老朽化が進み、現在は入居募集はしてないため空いている物件。
移住支援の団体が「移住お試し住宅」として利用したいと市へ依頼し、交渉してきた結果、この度正式にその利用の許可が下りた、とのことでした。
お話を頂いた週の週末、再び家族で現地へ赴き、物件を見せてもらいました。
「ここにしよう」
1階建ての2DK。
2軒が繋がった平屋の家で、建物は古いですが、畳、襖はとてもキレイ。
市営住宅は、入居していた者が、畳、襖を新しく交換してから退去する決まりのため、時間は経ってますが新品未使用です。
お風呂場、トイレなどの水場は比較的新しく、10年ほど前に変えたモノ、とのこと。
そして、、、
東側の縁側から見える景色が、最高でした!
山が一面に広がっているんです…!
国道から細い道を入ったところにある集落のため、周辺環境もとても静かで、
「ザ、田舎暮らし」
といった雰囲気。
私はすっかり気に入ってしまいました。
夫も、即入居できること、周辺環境や景観も、申し分ない、と気に入った様子。
息子は、、、
その住宅の近所に暮らす地元の方が、息子と同級生のお子さんと一緒に、私たちの物件見学に来てくれて、大人たちは物件をみていたのですが、子供たちは近くの川へ行って遊んでいました。
息子が物件を見たのは帰り際のほんの少し。お友達と遊ぶことに夢中で、物件に関しては「いいんじゃない?」との一言でした。
その日の晩は、移住の先輩のお宅に1泊させてもらい、色々な話をし、楽しい時間を過ごしました。
「この土地に暮らす、人に惚れた」
移住の決め手は、「人とのご縁」でした。
移住先の家も決まり、ほっとするのもつかの間。
いよいよ本格的に移住に向け、行動開始です!
つづく