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「丁寧に向き合う指導で主体的な学びを」宝塚西高等学校様ヒアリングレポート

兵庫県宝塚市にある宝塚西高校は、国際交流とインクルーシブ教育の推進に特に力を入れている学校です。また、「mikan for School」を導入したことで、よりこの特色を生かすための土壌づくりができているとのこと。昨年から導入いただき、今年度も継続利用いただいています。
今回は高校2年英語科教諭の宇都宮先生にmikan for School の活用方法や導入後の変化についてお話を伺いました。

■「mikan for School を使おう!」と思ったワケ
・紙管理中心だった小テストの準備・採点を効率化したかったから!
・使用したかった単語帳アプリに対応していたから!

■「mikan for School を使って良かった」のはこんなコト
・二度手間が発生していた採点・成績管理が大幅に効率アップした!
・テストをアプリへ配信できるので、長期休みでもスケジュールを柔軟に設定できるようになった!
・生徒たちがより自主的・気軽に英語学習に取り組むようになった!

ディベートにホームステイ。座学に限定しない国際色豊かな教育が特色

mikan 貴校では国際交流に特に力を入れていると伺っています。国際交流といってもさまざまな形があると思いますが、具体的にはどのような取り組みをされていますか?

宇都宮先生 本学には英語教育に力を入れている国際教養コースLAC(以下LACコース)というコースがあり、授業内で海外の学校とオンライン交流を行っています。具体的には、オーストラリア、中国、台湾の学校とオンラインで、お互いの国や伝統について紹介し合ったり、ディベートしたり、などの活動を行なっています。

mikan 話す言葉は基本的に英語だけですか?LACコースの具体的な取り組みについても気になります。

宇都宮先生 基本的には英語が中心ですね。ただ、LACコースでは2年生からフランス語の学習がスタートします。その一環で、フランスとの交換留学も行っていますね。フランスから2人の生徒を受け入れ、こちらからも2人の生徒を派遣して、みたいな感じで。
それから、修学旅行の行き先を海外に設定しているので、在学中に必ず海外へ行く機会が得られるのもLACコースの強みですね。LACコースの生徒は修学旅行の期間中に2日間のホームステイも体験します。

mikan すごい、けっこうイベントが盛りだくさんなんですね。交流やホームステイの企画は専任で担当する先生がいるんですか?

宇都宮先生 国際交流担当の先生と担任の先生が主導で進めてますね。企画から各所へのアポ取りみたいなところまで積極的に行なっているので、年によって交流内容がさまざまなのも面白いですよ。年によっては「え、そんなにやるの?」ってくらい詰め込まれていたり(笑)。

土台となるコミュニケーションスキルの向上にも注力

mikan さきほど「ディベートを行っている」とありましたが、日本だとディベートという言葉自体にあまり馴染みがなかったりしますよね。

宇都宮先生 そうですね。本学の場合は兵庫県が主催するディベートコンテストに毎年出場しています。
出場するからには準備も必要ですし、授業を通じてディベートのルールや組み立て方についてALTの協力を得ながら指導しています。海外だとディベートが学校教育の一部になっていることもあり、そのような経験のある帰国子女の生徒が多い学校は強い傾向にありますね。
本学の生徒は海外経験のない生徒が多いのですが、ALTの熱心な指導もあり健闘していると思います。

mikan 社会に出てからも通用するスキルが身につきそうですね。

宇都宮先生 そうですね。授業ではディベートに加えて、プレゼンの機会が多かったりしますからね。3年生になる頃には人前で話すスキルがかなり向上しています。英語でのプレゼンはもちろん難しいですが、相当上手にできるようになっていると思いますよ。プレゼン・人前で話すスキルは将来どのような職業に就いても役立ちます。

英語だけじゃない!多様性を尊重する教育も推進

mikan 進学を希望する生徒さんは、国際交流やコミュニケーションスキルの向上に関心のある方がほとんどですか?

宇都宮先生 LACコースも一般コースも、その傾向はありますね。例えば、海外に修学旅行に行きたいという生徒や、純粋に英語が好きで楽しみたいという生徒もいます。
一方で、本学ではインクルーシブ教育に力を入れていることもあり、ADHDなどの特性を持つ生徒の保護者の方がサポートや通級指導を期待して本学を選んでいただけることもありますね。

mikan 一般的な学校だと、ADHDなどの特性を持つ子どもたちがどうしても通学や学習に支障をきたしてしまう、という話はよく聞きます。

宇都宮先生 通級指導を希望する生徒には、担当の先生による放課後の通級指導などを通じて、学校生活が送りやすくなるようサポートを行っています。特性のために、やりづらさを感じながらなんとかやっている子たちがいることは理解していますから。
例えば、「提出物を期日通りに出せるようになろう」とか、「そのために何をどのように対策すべきか?」などですね。
どうしても、持っている特性から「サボっている」と取られがちですが、それぞれの生徒の状況を見ながら合理的な配慮をしています。

mikan そこまで個別の状況を理解した上で対応策を考えてもらえるのはとても安心ですね。

mikanは”きめ細やかな指導”の余裕をくれる

mikan さまざまな取り組みに力を入れている貴校で、mikan for Schoolの導入に至ったきっかけを教えてください。

宇都宮先生 教科書や単語帳の変更を検討するタイミングで、mikan for Schoolがぴったりだったため導入を決定しました。
もともと、4年前からICTツールの導入は始まっていたんですよ。それで、ツールを導入してからも常に新たな教材を検討していて、目的の単語帳が使えるアプリはないか探していたときにmikanを見つけました。以前使っていたアプリは目的の単語帳に対応してなかったんです。

mikan 導入効果についても伺いたいです。mikan for Schoolの導入で一番変わった部分はどこですか?

宇都宮先生 業務効率が大幅に変化しましたね。先ほどもお話ししたように、本学のカリキュラムは国際交流プログラムを中心にとても充実しているほか、一人ひとりの生徒へのサポートが手厚いのも特徴。そうなると、どうしても業務の効率化が課題になってきます。
電子化・ペーパーレス化によって、具体的には小テストの実施・採点の管理が激減しました。これは非常に助かっていますね。

mikan 効率化について具体的にお伺いしたいです。

宇都宮先生 例えば、小テストは1回実施するたびに印刷や採点の手間が大きく、残業もたくさん発生していました。特に採点は手帳に書き写した成績をデジタル入力する、みたいな手間もかかっていたりして。
その点、mikanなら結果のCSVファイルを貼り付けるだけですから。生徒の成績を一覧で保存することもできるようになってとても便利です。
おかげで、生徒の特性に合わせた丁寧な指導や、授業準備にもっと時間をかけられるようになりました。
あとはテスト実施の自由度も格段に上がりましたね。生徒たちとしてはあまり嬉しくないかもしれませんが、長期休み中にテストを配信して「1週間に1回受けといてね」みたいな設定もしやすくなりました(笑)。

手軽に使えるから、生徒のやる気も主体性も向上

mikan 生徒さんの学習の様子には変化はありますか?

宇都宮先生 スマホアプリで学習できることを便利に感じているようで、主体的に活用しているようです。
以前までは紙の単語帳を使っている生徒がほとんどでしたが、今はみんなスマホで学習していますね。朝のバスでやっている子はすごく増えたなと思います。紙の単語帳だと、バスの中で取り出して手に持って…というのは面倒なんでしょうね。その点、スマホだと手軽に使える、というのはやっぱり大きいみたいです。
あとは、ランキング機能によって学習意欲が向上しているのは意外でした。

mikan 追加で欲しい機能、みたいな要望はありますか?

宇都宮先生 生徒ごとに、過去から最新までの成績を一覧表示できる機能があると嬉しいです。これがあると、もっと詳細に生徒の学習進捗を把握できるので、指導の質もさらに向上すると思います。

mikan お伝えできていなくてすみません、実はすでにその機能は実装済みでして…

宇都宮先生 そうなんですか?「管理画面になんかあるな」とは思ってましたが(笑)。それでは今後に期待しています。

mikan 要望があればいつでも教えてください!ぜひ今後ともmikan for Schoolをよろしくお願いします!


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