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子どもの運動会で心に残ったもの

世の中の親は、子どもの運動会で何を想い、何を感じてるんだろう?


私は長いこと「不安」しかなかった。

子どもたちの発達特性により、運動会の練習になると登園拒否や登校拒否、もしくは帰宅後の癇癪や機嫌の悪さと付き合ってきた。

当日はもちろん「行きたくない」から始まるため、私は自分のお弁当づくりや夫の席取りでの不在という自分のハードルを頑張って乗り越えつつ、どう子どもたちを誘導して連れていこうか、それしか頭になかった。

年によっては、運動会に参加したものの子どもも保護者席にしかいられなかったこともあった。


今年はどんなことが起こって、どう対処していこう?

そんなことばかり考えていたのが運動会。

それが今年は違った。

その感覚の言語化。


お弁当がいらない運動会

この週末の運動会は小学校だった。

今年、我が家は幼稚園生、小学生、中学生とそれぞれ違った場所に子どもが在籍をしているという年だった。

次男だけの運動会。


感染対策で、今年もお弁当はなしの午前中だけの運動会。

親は立ち見オンリー。

これがとても楽で。


お弁当も用意しなくていいなんて、1週間前くらいからの過ごし方が全然違う。

お弁当の中身を考えて、買い物の計画を立てて、前日と当日に実際に作って、詰める。

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数年前に作ったやつ。

他の人の口に入った箸が、おかずに入るのを嫌がる息子仕様。

カップを取ってそのまま食べられるのね。

(このお弁当、感染対策にも使えて重宝)

こんなん作って、子どもたちの支度を手伝って、送り出して、自分も夫と連携して取ってくれた席へ。

競技を見るころには疲れてて。

よく頑張ってたよね。

元々、力が抜けないタイプではあるけれど、そうじゃなくてもさ、やっぱり子どものためって思うと喜ぶ姿が見たいのよね。


で!

そんな過程をすっ飛ばして、ただ見に行くだけでいい今のスタイルはめちゃくちゃ嬉しい。

純粋にワクワクできて、純粋に感動できるというか。

そして、次男だけの運動会だったのもあって、純粋に次男のことだけを考えて見に行けたのよね。


運動会を楽しめる人、苦手な人

運動会ってさ、活躍できる人とか、目標がある人とか、一体感を楽しめる人とか、そういう子どもくらいしか楽しめないんじゃないかって思ってた。

親も同じで、そういう子どもの親はガンバレーって応援してさ、楽しめるけど、子どもがそうじゃなかったらどんな立場でいたらいいの?みたいな。


私はさ、自分が運動会をプレッシャー感じつつも楽しめる人で。

一位取りたいとか、リレー頑張るとか、結果を取りに行くタイプ。

だからね、運動会が嫌だ!という息子が3人もいて(誰も血を引き継いでないらしい)、そんな息子をどう応援したらいいかもわからなかったし、結果以外で何を楽しめるのかも正直自分の中に想像できなくて。

一緒に、やだよね、しんどいよねってブチブチ言うのもなんか違うんじゃないかとも思ったりして。


あ、もちろんね、受け止めはするのよ、嫌なんだねって。

練習を積み重ねた結果できるようになる達成感とか、本番へのプレッシャーという気持ちとどう向き合っていくかとか、そりゃね、伝えたいいろんな要素はあるんだけどさ。

伝えたところで、心に響かないしね。

こればかりはさ、自分から頑張ろうって思えて、そこで何らかの感覚を掴んで実感することだもん。


だけどさ、長男も次男も人の目がすごく嫌だって言うのよね。

そんなの私だってそうだったけどさ、でも夢中になったらそんなの関係なかった。

だからきっと、夢中になれないのよね。

面白いとかやってやろうって思えないんだ。


なんかね、長男は特になんだけど、客観的な視点を持ってるのよね。

自分の行動や周りの状況を自分で見ることができちゃって、冷静に自分がやってることがどんなことかわかっちゃう。

何のためにやってるの?とか、意味ないでしょっていう気持ちが先にきちゃうんだろうなぁ。

私はそんな視点なかったし、ただただ目の前のことにいろいろと挑戦するのが楽しかっただけだった。

例えばね、今でも目の前で走ってる子どもたちを見てるだけで自分も走りたくなってウズウズするし、ダンスなどの競技では一緒に体を動かしたくなるのよ。

体の反応がそうなの。

音と気迫と温度感…その感覚の捉え方がワクワクにつながるのか、遠ざけたくなるのか、全然違うのよね。


いろんな感じ方がある。

それがわかるから、私は親としてどんな立ち位置で、どんな心構えで、運動会に臨んだらいいのかわからなかったんだよね。

一緒にワクワクできる温度感がなかったから。


ただただ元気がもらえる時間に

いつも不安だった。

今年は息子はどんな反応するんだろう。

拒否が強かったら、どうやって連れて行こうか。


だけどね、今年は安心して次男を送り出し、安心して競技を見られたの。

私のハードルが低くて、次男が行きたくないって言わなかったから。

それだけでこんなにも心が晴れやかなんだなぁ。


そんな気持ちで運動会を眺めていたら、結果なんて関係ないのよね。

ものすごーく元気をたくさんもらえたの。

子どもたちのエネルギーってすごい!

子どもたちの演技や競技を見ていたら、身体中に元気が降り注ぐ感じ。

結果じゃないってこういうことなんだってわかった。

ただただ運動会があるだけで、パワーが地域に注がれているのかもしれない。

そんな気がした。

つい個人の能力の発表会なんじゃないかって捉えてしまいやすかったけど、そこじゃないのよね。

もっと早くにわかれば良かった。


ありのままに感謝とはこのこと

運動会があって、それを見させてもらえるだけでこんなにもありがたい気持ちになれるんだなぁ。

初めてだった、こんな感覚。

次男にも、

「すごく元気がもらえたし、めちゃくちゃカッコよかった。

 見せてくれてありがとう。」

自然と言葉が出てきたよ。

次男の姿が見られただけで幸せで、元気をもらえたって感じ。

いつも私の言葉は受けとらない次男だけど、この言葉は受けとってくれたように思ったよね。

子どもたちはちゃんと受けとる言葉を決めてるんだなぁって、改めて感じた瞬間だったよ。


私の受け取り方や感じ方が変わると言葉や態度が変わる。

それを子どもたちも敏感に感じ取ってる。

だからもっと私がフラットで、そのままを受けとれるようになりたいなぁと、心から感じた出来事だったな。





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