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40歳でやっと思春期脱出?

今、ピラティスの帰りです。

途中、突然のみんなの前での発表にカチッと体が固まりました。

久しぶりのこの感覚…やっぱり苦手だなぁ。


それをなんとか乗り越えて、帰り道。

新宿駅で検索すると17時半に湘南新宿ラインが出ているとわかり、急いで乗り込みました。

座れたのでホッとひと息。

今日の講座を頭の中で振り返りながら、夫に「帰るよLINE」を送って、noteの記事でも書けちゃうかも…と思って、ウキウキと文字をつづり始めました。

ふと、どの辺まできたかなと顔を上げると信じられない文字が目に。

「次は浦和」

まさかの逆方向に向かっていたんです。


「あーー、久しぶりにやっちゃった。」

というわけで、今は浦和からの折り返し中です。


今日のピラティス時間の中で

ピラティスの講座では、始めるときにみんなから一言ずつおしゃべりをする時間が与えられます。

私はね、先日夫の誕生日に長財布を選んだときのことを話しました。


夫はずっと二つ折りの財布を使っています。

外がホワイト、中が紫色の少し変わったカラーが好きで、そのデザインがあるポールスミスの財布をいつも選んでプレゼントしてきたんですね。

今回は人生初の長財布がほしいってことだったので、私は悩みに悩みました。

お気に入りの「鞄と財布のお店」に行き、いくつか手に取ったり、デザインを比べたり、店員さんに話を聞いたりして、時間をかけて選びました。

最終的には私がこういうのを夫に持っててほしい、使ってほしい、と思うものをチョイス。

夫だったら…というよりも確実で、使っている夫を見てキュンキュンできるのは私にとっても嬉しいことだから。

ステキな革の質感と、財布を開いたときの色の配色がパッと目に入って嬉しくなるようなデザインと、手に持ったときの程よい大きさと、分厚くないシンプルな大きさが決め手となりました。


選んだときはもう、嬉しくて嬉しくて。

これを夫に使ってもらえたら、私はとっても幸せになれるって思いました。

そしてラッピングを待つ間、私は色違いの同じ財布を見つめていて、私もこの財布があったら幸せだなぁと感じたんですね。

メンズのものだけど、シンプルで味わい深い革の財布は女性でもおかしくなくて。


今使っている財布は気がつけばもう10年。

割と持っている人が多いブランドの財布で、かなり年季が入ってました。

いい機会だから、私も変えちゃおうかな、とピンときて。

夫にプレゼントととして渡しつつ、来月の私の誕生日にはお揃いの財布を贈ってほしいとお願いしました。


数年前は時計を贈り合ったのだけど、今度は財布、しかもお揃い。

なんかこういう夫婦の経年変化っていいなぁって思いながら、それとは別に

「この手に馴染む感じ、色合い、すごく好き!」

と思えた財布を使えることにも喜びを感じていました。

夫が手に持った感じもすごくいい。

そして、夫も私が選んだ理由を同感してくれ、

「みかんちゃんとは選ぶセンスが似てるから嬉しいよ。」

と言ってくれました。


ピラティスの一言ではここまで長く話さずに、財布を「好き」で選ぶのは初めてで、それはピラティスに対しても同じで、やっぱり「コアが好き」だから選んだピラティスは楽しいし、ワクワクするって話をサラッとお話ししました。

そこにピラティスの先生も便乗してくれ、こんな話をしてくれたんです。


「その話で思い出したんですが、私はずっとできないことに注目してできるように頑張らないとって努力してきたんですね。

 でもあるとき、好きなことを楽しむのでいいじゃないか、とハッとしたんです。

 40歳過ぎたあたりかな、そこでやっと気づけて、今はね、好きなことを思いっきりやろうって楽しんでます。」


そうそう、とうなずいちゃいました。

そして、すごく嬉しかったです。

私もいろんなことに気づき始めたのが40歳過ぎてから。

できないことばかりに注目して、頑張って克服していかなくちゃって気持ちは今でも根底には残っていると思います。

だけど、お財布を「好き」で選べたこと、「コアが好き」な自分にコア時間をつくってあげられたこと、すごく大きな経験になってるなぁって感じています。


みんなと同じに染まったとき

私がみんなと同じがいいんだって感覚に染まったのは、高校でしたね。

私の高校時代はポケベルからピッチ(PHS)に移行していく最中で、女子高生は制服をミニにして、E.G.スミスのルーズソックス(1800とか言ってましたよね)、そしてうちの高校ではラルフローレンのセーターが定番でした。

私はそういう流行りに疎かったので、ラルフローレンのマークよりも自分で気に入ったワッペンをつけた安物のセーターで登校していたんですね。

で、あるとき、その流行りの意味に気づくんですよ。

私は自分のしていたことがめちゃくちゃ恥ずかしいと思いました。

「私は私の道をいく」とは思えず、みんなと同じがカッコイイみたいな感覚に包まれましたよね。


それまではずっと私らしく生きてたと思うのに、高校に入って突然やってきたんです。

それはそういう空気感に敏感になっている時期でもあるからですよね。

そして、それを今の今まで引きずっていたなぁ、と。

今まで使っていた財布もね、その名残でした。


なんか、今日はピラティスの先生の一言もあって、一気に思春期を抜けたような、そんな感覚です。

私の心は高校のときから止まっていたかもしれません。

周りの人たちの雰囲気、態度から、なんとなく自分を否定したまま、今まで生きていたのかも。


そんなわけで、今日から新しい私です。

嬉しいなぁ。




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