見出し画像

【読書感想文】お引っ越し 真梨 幸子

かなり昔に読んだ、小説「お引っ越し」

すっかり内容を忘れてしまっていたので読みなおしました。

4月は新生活スタートの季節。

自分的には無意識に選んだ本だと思っていますが、
時期的な理由も重なりこの本を手に取ったかもしれません。


ちなみに、この「お引っ越し」
新生活を始めた方や引っ越しをしたばかりの人は
読まない方がいいかもしれないです。

理由は 「とても怖いから」 です。


自分が今、引っ越したりしてなくてよかった~と
思いながら読み進めました。


引っ越しにまつわる6つの短編集が収録されています。


「扉」
内見に行った女性の身に降りかかる恐怖。
内見のときは絶対1人になってはいけません。


「棚」
引っ越し前日に慌ただしく荷造り中な女性の話。
棚の中には恐怖がつまってます。


子どものころ家の中で
「この引き出し(棚)って何が入ってるのだろう?」と
開けてみたことはありませんでしたか?
そんな時に感じた、好奇心と緊張感にも似た恐怖を思い出しました。


「机」
新しく入った会社で、自分の前に働いていた人が残したメモを発見。
勘違いからおこる身近にある恐怖の話。 
解説を読んでさらに怖かったです。


「箱」
職場の引っ越し作業で、自分の荷物が見つからかくなってしまった
女性社員の話。
ラストで「え?どういうこと?」と訳が分からなくなり読み直しました。
作者の仕掛けた罠にまんまとハマりました。


「壁」
システムエンジニアの男性が、同僚の男性から隣人についての相談を受ける話。
他人への干渉はほどほどに。


「紐」
引っ越し癖のある女性の話。
自分が引っ越した街のマップをネットで見ていると
衝撃の事実を突き止めます。

最初の「扉」と話がリンクしてます。



解説→解説までがこの本の作品の一部となっています。


6篇とも面白くてあっという間に読み終えてしまいました。


現在は同じ作者の「殺人鬼フジコの衝動」を読み始めました。
読み始めたばかりなのですが、かなり重い内容でページが進みません。

コチラの作品も、また感想文を書きたいと思います。


以上、読書感想文「お引越し」でした。








4月から新生活が始まり引っ越しをする方も多いと思います。

#ホラー小説が好き

この記事が参加している募集

ホラー小説が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?