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Instagramのアカウントを7こ持つインバウンドプロデューサーが、「自分の鎖」を見つけるために挑んだ企画 #3 ラージ夢さん|第1回『自分の広告をつくる』

コピーライター・阿部広太郎さんが主催する連続企画講座『企画でメシを食っていく2023』(通称『企画メシ2023』)。

『裏企画メシ2023』では、『企画メシ2023』の課題に取り組んだ企画生(『企画メシ2023』の受講生)の裏側を、同じく企画生のエビアン(遠藤)が取材していきます。

『裏企画メシ2023』第3回は、インバウンドプロデューサーのラージ夢さん。海外の人に対して訪日促進するお仕事を担当されています。

ラージ夢さん(写真提供:ラージさん)

何事にも興味を持ち、「気になったらまずはやってみる」ことを大切にされているラージさんは、趣味垢も含めてInstagramのアカウントを7こも持っているといいます。

しかし、好奇心旺盛であるがゆえの悩みを抱えていた時期もあったそう。

今回は、企画生の中で断トツの名前のインパクトを誇るラージさんが、『自分の広告』に込めた想いを取材しました。

お堅い企画書からクリエイティブへ

海外イベントでスイス人に浴衣を着付けを教える様子(写真提供:ラージさん)

ーインバウンドプロデューサーとは具体的にどういうお仕事なのでしょうか?


ラージ:簡単に言うと、海外の人に「日本においでよ」って促す仕事ですね。たとえば実際に海外に行って、そこで書道などのいわゆる「ザ・日本」な内容のイベントを開いてPRしたりしています。


ーそういうイベントは、ラージさんが1から企画されているんですか?


ラージ:企画書を書くことはあるんですけど、いわゆるクリエイティビティを求められる企画書では無いですね。すでに予算や期間などの要件が決まっていて、細かく書けば書くほどOKみたいな。

だいたいやる内容も毎年一緒だったりするので、もっと面白いことができたらなあと個人的には思っています。


ー会社の企画と比べて、企画メシの企画はとても自由度が高いですよね。今回の課題は『自分の広告をつくる』でしたが、ラージさんはいままで広告をつくったことはありましたか?


ラージ:自分で1からつくったことは、いままで無かったですね。こういうクリエイティブなものをつくる機会もすくなかったです。


ー初めてでこの広告がつくれるのはすごい……。

ラージ夢にしかできないアウトプット

ラージさんの『自分の広告』

ー最初に課題を見たとき率直にどう思いましたか?


ラージ:私のための課題だ!って思いました(笑)

「ラージ夢」って、インパクトは負けない名前だとこれまで生きてきて思っていて。今回の課題で「名前を覚えてもらう」という点で、いまここでラージ夢が活躍できなかったらいつ活躍するんだ!っていうくらいの気持ちで臨んでました。


ーある意味、使命感のような。


ラージ:やってやらねば、いまここで、と思いましたね。


ーそこから広告の方向性を決める中で参考にしたものはありますか?


ラージ:まずは阿部さんの『心をつかむ超言葉術』の本を即買いしてすぐ読みました。

あと、クリエイティブな話をよくする大学の友人がいて、スタバで一緒にブレスト会議をしてもらったんです。あんなこともできるんじゃない?これもいいんじゃない?と自由に考えを出していったらもう、課題が出た3日後くらいには2桁のアイディアがバーっと出てきて


ーすごい、そんなに!


ラージ:逆にそこからどう絞るかがすごく難しかったですね。同時並行でInstagramのストーリーズで「ラージといえば何?」みたいな投稿をつくって、コメントを集めていました。そもそも私ってみんなからどう見られてるんだろうと思って。

最初はまずいろいろな考えを羅列して、情報収集していこうって感じでやっていましたね。


ーさまざまなアイディアを同時並行で進められていたんですね。そこからあの広告のアイディアを選んだ決め手は何だったのでしょうか?


ラージ:ラージ夢にしかできないアウトプットがいいなって最終的に思ったんですよね。

アイディアの中には「自分のトリセツ」をつくるとかもあって。これは要注意だよとか、他の人のことばで説明してもらうのも考えたんですけど、せっかく『自分の広告』であれば私にしかできない見せ方をしたいと思って、この形になりました。

「結局自分、どうしたいの?」広告に込めた想いと理想

社会人アカペラサークルでのライブ(写真提供:ラージさん)

ー夢の中に書いてある文字、どうしても読みたくなっちゃいますね。


ラージ:企画メシに参加した目的に「自分の軸を1つ見つけたい」と書いていて。私は好奇心旺盛であれもこれもやってみたいタイプだけど、それを1つに束ねる鎖みたいなものを見つけていきたくて、そういうのもこの広告に含めたいなって思ったんです。

夢の文字がそもそも枠からはみ出ていて、その中の想いすらはみ出ているっていうのを表現しました。


ーあえて文字をはみ立たせていたんですね!「自分の鎖を見つけたい」ということは、いままで好奇心旺盛である自分に何か迷いのようなものがあったのでしょうか?


ラージ:はい。興味あることはいっぱいあるけど、結局自分ってどうなりたいんだっけって結構考えることが多くて。今の自分が本当に正解なのか、周りと比べてしまう時期があったんです。

そのとき、本やツイッターで阿部さんのことばに触れて、「ああいまの自分でもいいんだ」って肯定されたことが何回もありました


ー企画メシに参加している人って、何かしら自分を変えたい意志があったり、夢に向かって頑張っている人たちばかりですよね。


ラージ:それぞれやりたいことに向かって突き進んでいく姿が素敵だなと思ってます。企画メシに入って自分の鎖を見つければ、よりいい人生送ってるなって思いますし、企画メシの最終回にはみなさんと「こんな私たち最高だよね!」って言い合いたいですね。

自分の興味に飛び込んでみたら、意外と何とかなるかも

長野県の燕岳にて(写真提供:ラージさん)

ー今回企画に取り組んで、自分自身の考えが変わったことや成長したことはありますか?


ラージ:考え方が「会社ありき」じゃなくなりました。いままでは「会社の中の自分」という形でしか考えてなかったんですけど、企画メシの企画に取り組むようになって、自分により向き合う時間が増えましたね。

あとは、興味があることに飛び込むハードルが下がった気がします。阿部さんは元々「本の人」だったのが、企画メシを通して直接「お会いできて嬉しかったです」って伝えることができました。この前はツイッターで「ゆめさん」ってコメント付きのリプもいただいて。

会いたい人とか興味を持ったことって、自分が動けば意外と形になるかもしれないって思いましたね。


ー阿部さんって、ツイッターにすぐ反応してくださりますよね。


ラージ:阿部さん、ずっとツイッター見てるわけじゃないですよね?(笑) 答えてくれる安心感というか、自分も発信していいんだって背中を押された気持ちになりました。


ーここまでお話いただきありがとうございました!最後に、12月まで一緒に頑張る企画生のみなさんにメッセージをお願いします。


ラージ:せっかくの出会いなので、このご縁を紡ぎ続けたいなって強く思います。
企画生はそれぞれ、何かを得たいとか何か形にしたいという、目に見えないメラメラがある気がしていて。そういう人たちが集まったら楽しいに決まってるじゃないですか。

企画メシを通じて、これから先ずっと面白いことをみんなで作り続けられたら嬉しいです!


<取材=遠藤美果・栞乃和音(『企画メシ2023』企画生)、執筆=遠藤美果>

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