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日本初の代替刺身。プラントベースの寿司ネタは、魚グルメの国のミッションだ!

あまから手帖 連載「食からSDGs」2022年 3月号より
バックナンバーは
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ピーク時に比べ、今や遠洋漁業の漁獲高は約半分に落ち込んでいるそうだ。 漁業者も消費者も、約 9 割が「漁業と資源保護を両立するべき」と考える。 漁獲量の制限、養殖に次ぐ「資源保護」の手段は、魚の代替食品かもしれない?

水産資源の持続可能が危うい。
人気 の寿司ネタを例にとると、2020年 には八戸のイカが記録的な不漁だった。 サーモンは、養殖が環境汚染を起こし ていると問題視される。クロマグロは日本が世界最大の消費国だが、乱獲に国 際社会から厳しい目が向けられている。

魚加工品メーカー「あづまフーズ」 は、2019年から2年連続で主力商 品のシシャモの卵が禁漁になったこと に危機感を覚え、魚の代替食品の製造 販売に取り組み始めた。「まるで魚」 は、台湾の素食(仏教精進料理)で人 気の刺身風コンニャク加工品を、日本 向けに調整し独占販売するものだ。

「刺身の柵のような形状で、冷凍で 長期保存できるのが強み」。見た目の「まるで」感とぺろっとした舌ざわりは、なかなか迫ってる。
評判 はどうか。

「真っ二つですね。『所詮コ ンニャク』と言う人もいれば、面白が る人も。魚アレルギーの人からはあり がたいというお声も頂いています」。

素食は元々、祖先の供養のための精進料理だった。魚をリスペクトする我々 は、「海への思いやり」として、この「まるで」な刺身を食べることは、魚への冒涜ではない。そう、バチは当たらない。
埋蔵 量が有限な資源と違い、海は消費と漁 獲をセーブして保護すれば、資源は再び増えて、持続的に魚を食べられるのだ。

あづまフーズ
居 酒 屋 の 定 番 ア イ テ ム で あ る「 た こ わ さ び 」 を 生 み 出 し た、三重県の業務用水産加工品メーカー。2014年から い ち 早 く ヴ ィ ー ガ ン 対 応 、環 境 保 全 に 寄 与 す る プ ラ ン ト ベ ー ス ミ ー ト( 植 物 性 の 代 替 肉 )「 ソ イ マ イ ス タ ー 」 を 手 が け、「GREEN SURF」ブランドでは国内外の広い販路で、 “ S U S H I ” の 聖 地 、日 本 発 の 持 続 可 能 な 魚 、次 世 代 シ ーフ ードを発信する。


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