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民藝と生活工芸ブームが生んだ、「作家ものの実用品」というジャンルは、民具を作家作品としてつくりなおす文化的な「アップサイクル」かもしれない
京都新聞 2024年5月25日掲載 陶芸家の工房の古民家内のギャラリーでの、工芸作家三人展。金属に微妙な風合いを表現する金森正起。繊細でゆらぎのある吹きガラス作品の小澄正雄。無垢であたたかな木の質感を活かす木工の川合優。 それぞれの素材と技を寄せた合作も展示。木枠に色ガラスの柵をはめた虫籠は小澄と川合、ガラスの持ち手をつけた銀メッキの水桶は小澄と金森の作品だ。 見ているだけで、使った時の気持ちよさが感じられる 金森は川合との合作で、車輪と引き手を、鉄を鍛えてつくった