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13歳女子の投げた球に沈む、大谷翔平

YouTubeのアルゴリズムって、次から次へ、グッとくる番組をリストアップしてくれるんで、ありがたいったらありゃしない。

ビヨンセが誰なのか知らなかった私が、コロナ禍でアフリカにいけなくなって、「なんかキンシャサの路上で、カーステから、こういうのかかってたな」と、懐かしくなってラップを聴き始めたら、それまで自分からは絶対見なかっただろう女性ラッパーのPVがどしどしおすすめに上がってきた。
ああ面白い。
今や、doja cat も
coi lerayも、超お気に入りだ。

そんな脱線ルートから知識ゼロでラップを聴き始めたせいで、いろいろ不思議に思うことも多いんですが、ニッキー・ミナージュは奈良美智の描く女の子に似ていると思う。(この話はまた改めて。)

インタビュアーとして完璧な13歳、ジャジー


カーディーBさんが、ジャジーと目線を合わせるためにちょっと姿勢を縮めているのに注目。ちびっこながら、インタビュアーとして堂々としているゆえ、どんなセレブも真面目に答えている。


で最近、おすすめに飛び込んできたインタビュー番組、
jazzysworldは、13歳の女の子インタビュアーが、物怖じしない態度で各界のセレブにもりもり質問する番組。

小柄なジャジーが、片手にでっかいマイク、片手に質問をメモしたスマホを握って相手に突進、大声で「教えて、教えて」と詰め寄るインタビューに、強面のラッパー達もカッコつけるのを忘れて、一瞬タジタジになったりする。しかも、前もって下調べしているにしても、ミュージシャンへの質問などとっても深い。

オープンマインドであること、リサーチをしっかりすること、よく通る声で明確な質問を投げること。
インタビューで大切な三要素を、ジャジーは全て持っている。人の話をうまく聴けたためしのないワタシとしては、とても羨ましい。見習いたいポイントだらけで、眼が離せない。

ジャジーの質問は、忖度だらけの大人のインタビューとは全く違う。
「どうやったら、出世できますか?」
「視聴者に、やる気が出るアドバイスを!」と、ド直球。

それに対するセレブ達が、小さいジャジーに対して、ついつい素を出してしまったり、子供に戻ったように、一緒にはしゃいでしまうのが、ジャジーの番組だけの面白さ。

Jay Zさんにも、裏口から突進


ジャジー自身もお気に入りだという、Jay Zさん へのインタビューは、勝手口からふっと顔を出した親分が、そこにいた小僧に一言、二言くれてやる感じ。小さなジャジーに注ぐ、厳しくもあったかい目線がいい。
成功の秘訣を聞くと「自分を信じることだね」と、真っ当なコメント。「小僧、よーく聞いとけ」てな、筋の通った大物の貫禄が滲んでます。

ニッキー・ミナージュからの先輩アドバイス


ニッキー・ミナージュも、ジャジー相手に「素」のリアクション。
「あんたの価値はね、カメラの前にいないときのアンタの態度で決まるのよ」。有名になっても自分を見失わないように、という心構えを、がっつり諭す、姐さんアドバイス。

ラップの女王が、おちゃめな13歳を一人前のエンターテイナーとして認めている感じが、これも貫禄ビッシビシ。

それに比べて大谷翔平である。



オールスター戦でのレッドカーペット上で、ジャジーが「ワタシ、日本のお菓子が好物です!」と可愛い導入トークを披露して、大谷お気に入りのお菓子をプレゼントまでしているのに、「え? 子供? なんでオレに質問してんの?」と、終始、状況を読めない微妙なニヤニヤぶり。

好きなお菓子を聞かれて「チップス、、、か? 」

あーつまんねえ!
敵を子供とみくびらず、どーんと打ち返してくださいよ!

後日、外野から湖池屋が投げてきた球のほうが、響いているではないですか。



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