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◯高校時代をふたたびふりかえる

先日何十年ぶりに高校を訪れ、正門で息子と写真を撮って周りをぐるりと回った。


あれから、1人胸の内にいた友人を思い出した。使われているかわからないメールアドレスを眺め、だめもとで『高校へ行ってきました』とメールを送ってみた。

おそらく返事は無いだろう、だって彼女は若くして結婚しヨーロッパにいる、子どもがいて10年以上連絡をとっていないし、SNSにも見つけられないのだから。

こころの中では、1人でTV『あいつ何してる?』の自分バージョンが行われていて止まらなかった。

ー私は、高校時代どうしたかった?

たくさんの人がいて人がこわかった、自信がなかった。本当は人と深くつながりたかった、うわべだけでなくその人の本当の部分に触れたいと願っていた、それはなかなか難しいことだった。深く深く本当のことを話すことに飢えていた、『不安でこわい』という本音も思い切り話したかったように思う。

数日後、ヨーロッパの彼女からメールが来ていた。

『すごい偶然、もうすぐ日本に行く予定なんだ』との事。

近々会えることになりました。彼女と会えるのはもしかしたら人生で最後かもしれない、とも思った。短い逢瀬の予定だけれどとにかく良かった。

平凡な日々のなかに、時々プレゼントが用意されている。生きてて逢えて良かったと思う(まだ実現していないけれど)。

   

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