○ 桜の季節 〜 子の入院 ①
空気に花の香りが混じっている、頼りない薄手のコートに袖を通し夫婦で桜を見に行った。
4ヶ月検診で小児科へ行き、他のお母さんと雑談した。明日から入院で、とは言えなかったが何気ない会話ができてうれしかった。
昨年末から夫婦で話し合い、通院しながら悩み抜いた末に決断し旅行のような荷物を準備した。
思いもよらない事にたくさんオロオロし、震災で家族を亡くし強く生きている方の姿に励まされた、子は生きているのだ。
入院初日、若い看護師さんがたくさん説明して下さる。『わからない点や不安な事はないですか?』と何度も言ってくれて色々聞くことができた。
翌朝お部屋へ行くと、子はニコニコと笑っていてしあわせそうだった、あなた、なんという順応性なの。
それからしばらくICUにいたのだけど、看護師さんが本当に優しくしてくれて、子はどんどん元気になった。こんなにたくさんの人に可愛がってもらった事はこの子の財産だと確信した、0歳からすごい経験してるね。
回復によりフロアを移動し看護師さんもかわりさみしくなり、ソーシャルワーカーさんに話を聞いてもらった(涙)。その後入院中にずっと担当してくれる看護師さんがいて、初日に話してくれた人だと分かり、たくさん話せて安心した。
面会に行くと子はニコニコしている、大変な事など何もなかったように見える。もうどこも痛くないみたい、あなた、すごい明るさと穏やかさね。
退院までもう一息、この経験を家族の財産にして、誰かの痛みやよろこびが分かるかもしれない。
もう一つ乗り越えていきたい事があるのだけど、一歩一歩みんなでうたいながら行こうね。
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