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呪いをかけられてた私

きっかけは「夫ともっと仲良く過ごす」ためだったのに

もっと家族との時間を確保したい!そのために時間とお金から自由にならないと!!!スマホの向こうには「好きなことで月商100万円」という文字が踊る、世に言うキラキラ女性起業家全盛時代。超現実主義の私にはそんな言葉は刺さらない(笑)けど、個人セッションでの「ブログで発信しといた方がいい」という言葉には素直に従いました。

自分が書く側になると、他の人がどんなことを書いてるのか気になります。自分も毎日発信し、ひたすら人のブログも読む。行動派なので気になるオフ会も参加してみる。
それまで、リケジョ(理系女子)で男性職場に勤めてる私は、こんなキラキラした女子とのつながりを持ったことがなく、すっかり浮かれてしまったんですね。お化粧もちゃんとするようになりました。スカートも履けるようになってきました!なんならワンピースも買っちゃうもんね!
「個人情報大丈夫なのか?」「ブログでは女のふりしてて、行ってみたら男だったらどうするんだよ」そういえばこんなことを当時、夫から言われたような気もしますが、浮かれてる私の耳には入りません。

いつか私も家で稼げるようになるからね!ちょっとは女らしくなってきて、夫に見直してもらえるかな?

Xデーは突然に・・・

それまでも、なぜかいつも夫を怒らせて、どんなに謝っても口をきいてくれない、ということはよくあったんです。だから、一生懸命、怒らせないように、同じ失敗をしないように、本当に頑張っていたんです。
でもね、人間だもの!完璧になんて行けるわけがない!
しかも今回は不可抗力。子供の運動会に「先に行くね」と出てきて、ちょうど夢中でビデオ回してる時!「どこにいるの?」って電話してきても、気づくわけないじゃない!!
なんでこんなことでそんなに怒られるの!?え?それだけじゃない?自分で考えろ?
わかるわけないじゃない!ほんと全然意味わからない!

ここから、実に3年以上に及ぶ夫からのシカトが始まるのでした。

私は呪いにかかっていた!!

夫婦関係を良くするために、いろんなカウンセリングや講座、セミナーがあるんだなぁ。SNSから次々と魅力的な情報を得て、どうにか夫と仲良くなるために様々な講座を受講し続けます。
特に八馬ゆみさん、堀田おさむさん、そして荻久保多絵さんにはお世話になりました。(荻久保多絵さんは、映画『かみさまとのやくそく』の荻久保監督の奥様です。)

多絵さんのセミナーで、「女性性を発揮できないのは親の影響」と学んだのですが、激しく思い当たる節がありました!三姉妹の長女の私は事あるごとに「お姉ちゃんなんだからガマンしなさい」と言われて育ってきていたのですが、これがなんと「感情を出さない=女性性の否定」に繋がっていたんですって!

確かに素直な長女の私、
「お姉ちゃん」なんだからしっかりしないと!
男に負けないようにしないと!
理系に進んで!技術身につけて!!男顔負けにバリバリ働かないと!!!

男は打ち負かす相手?・・・切なくなるくらい、しっかり刷り込まれて生きてきてました。
ここには、後に愛され妻の講座で習う、旦那さまにいつも働いてくれることへの「感謝」とか、男らしく頑張ってくれることへの「称賛」とか、旦那さんが誰よりも「最優先」されることとか、微塵も入っちゃいない。
知らず知らずに刷り込まれて、夫とうまくいかないように動かされていたんです!そんな・・・もはや「呪い」レベル!!!

今さら気づいたところで、これまで40年以上「これが私」と生きてきた、その術をすぐに変えられるわけでもなく、長く苦しい人生の氷河期を味わうことになるのです。

つづく



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