小1不登校メンタル弱り中に歯の手術をしなければならないというとてつもない試練に立ち向かった時のおはなし(前編)
【回想録】
現在小学2年生になる我が家の繊細息子が、小学1年生の頃不登校になり、
メンタルが一番弱っている時に歯の手術をしなければならないという
とてつもない試練に立ち向かった時のおはなし。
我が家にとっては、忘れられない出来事だったので綴っておきたいと思う。
息子は、小学校に入学して2ヶ月で学校に行けなくなった。
大量に嘔吐し、それからだんだん食べられなくなり、だんだん痩せていった。
メンタルは弱りに弱り、無気力状態。
漠然とした恐怖心が彼を襲い、何をするにも「怖い怖い」と言うようになり、
外にも出られなくなった。
1ヶ月後には、歯の手術を控えていた。
息子が5歳くらいの時に歯牙腫(しがしゅ)が見つかり、小学校1年生の夏休みくらいに手術して取ることになっていた。
(歯牙腫=歯の組織の過剰増殖によりできた良性の腫瘍)
なぜ、今なんだ。
なぜ、今なんだ。
そう思ったところで手術は待ってくれない。
息子の食欲不振が心配で、大きな病院で検査することになった。
息子を連れ出すのが、それはそれは壮絶だった。
今思い出しただけでも、胸が苦しくなる。
泣いて嫌がっている息子を主人が抱き抱えて無理やり車に乗せ、
病院まで連れて行った。
そうするしかなかった。
息子は、車の中でずっと嗚咽しながら叫んだ。
「どうして、嫌だって言ってるのに、待ってって言ってるのに、
無理やり連れて行くの。苦しい息が苦しい。止めて車を止めて。
息ができない。吐きそう。無理やり連れて行かないで。
お願い。お願いだから、連れて行かないで。」
それでも、車を止めなかった。
全然食べられなくなって、痩せていく息子が心配で心配で仕方なかったから。
私は、泣き叫ぶ息子の背中をさすることしか出来なかった。
病院に着く頃には、諦めたのか息子は落ち着きを取り戻していた。
先生は、(息子の好きそうな)とても優しい女の先生で、安心したのか、
レントゲンも問題なく撮ることができた。
「先生優しかったね!ね!全然大丈夫だったでしょ?」
と、言うと、息子は小さく頷いた。
1週間後、検査結果を聞きに行くのと、心理士さんに一度相談してみることになり、
息子を再び病院に連れて行かなくてはいけなくなった。
怖い思いもしなかったし、検査も痛いことしなかったし、先生は優しいし、
病院は大丈夫だってわかっただろうから、きっと、次は問題なく行ってくれるだろう、
と思っていた。
が、
また同じ状態になり、「無理やり連れて行かないで」と息子は泣き叫んだ。
私はわからなかった。
前回、怖いことはなかった、大丈夫だったってわかっているはずなのに、
今回は話を聞くだけなのに、なんでこんなに泣き叫んで嫌がるんだろう。
私は、息子の背中をさすりながらずっと考えていた。
息子の頭の中で何が起きているのかもっと知りたい。
息子をもっとわかってあげたい。
歯の手術が1ヶ月後に控えているのに、こんな状態で果たして息子は手術を
受けることが出来るんだろうか。
もう、不安で不安でどうしようもなかった。
そんな時、救世主が現れた。
私は息子のことをもっと理解したくて、ペアトレを受ける決心をした。
なぜ息子があのような状態になったのか。
それは、息子の脳の「ある特性」が関係していることがわかった。
そこから、心強いトレーナーと歯の手術に向けて、
作戦会議をスタートさせたのだ。
後編に続く!
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