父親は生きる方向を示す
亡くなった父の部屋の本棚には、トルストイの「戦争と平和」モッパーサンの「女の一生」など難しい本が並べてありました。
囲碁好きな父は日曜日になると、碁盤に石を並べて本を見ながら研究もしていました。
学生の頃、つまらない人だなぁと避けていた父。母とは反対に、存在感の全くないない父が嫌でとてもイライラしていました。
しかし、亡くなった後、私にとても大きな影響を与えてくれたのは父だったと気づいたんです。
真面目で働きものだった父との思い出はあまり記憶にはありませんが、心の奥底には戦争と平和、白と黒という対極するものが渦を巻き、知らないうちに私の生き方に変化を与えてくれたようです。
1.父に学んだ事
昔、父親とは家で一番偉い人と学びました。
野生動物のオスは、普段は群れには居ませんが、いざという時には獲物を捕り、家族の命をつなぎます。
私の父も真面目で口数が少なくて、思春期の頃は会話は全くなかったのですが、ここぞという時には本気で叱ってくれて、迷っていると黙って気づきを与えてくれました。働いたお給料も、すべて母に渡していたようです。
父親の存在というのは無意識に娘の成長に重大な影響を及ぼすものです。
父親が支配的で娘の批判ばかりしていると、娘の異性に対する優しさ、愛情は育ちません。
女性は、人生で最初に出会う男性を目標としていきますから、母親が父を娘にどう見せるかということも、重要なことです。
私には、母が「お父さんのお陰で」「お父さんのように」と言った言葉が記憶されています。その言葉のお陰で亡くなった後で父を尊敬出来たように思います。
父親の役割とは、たとえ亡くなっても姿が見えなくても、成長を促すことの出来る威厳性だと学びました。
2.父親の威厳性
父親の役割は母親とは全く違うものです。直接命を伝えられない父親は、母親に稼ぎを渡して母と子を守ることで尊敬され偉大な父親だったと伝承されていきます。
野生の動物の本能にも、メスは強いオスの種をもらって子孫を残す習性がありますね。
弱いオスは全く視界にも入りません。
父親の偉大さは、こうして母親から子供に伝わり敬う心が育まれます。
そうすると、父の影響力が娘から孫へと伝承されていくのです。本来このような両親を敬う心は、日本人の心にあり、循環されるものです。
母は健康な肉体を育み、父は精神力を養います。今の社会は知識だけで不十分ですね。
社会を上手く生きるための法則が必要です。
父から良い、悪いを含めて何を学んだのか、気づいていきましょう。
3.父と母より私は進化する
女性の一生は、父親の在り方で方向が決まるのかと思うと感慨深いものがあります。
母はよく「お父さんじゃなかったらとっくに離婚」と言っていましたが、私もそう思います。
よくわがままな母に付き合ったなぁって…笑
私は母との関りで、心の中の戦争が始まりましたが父の影響を受けてようやく平和を感じられるようになりました。
戦争と平和、白と黒、善と悪の対極を超えて、新しい未来に進んでいます。父と母からもらった命は、しっかりと「女の一生」を歩み続けようとしています。
皆様のお父様は、どのような方ですか?きっと無意識のうちにとても影響されていると思います๑˃̵ᴗ˂̵
せのようこさんのブログでは、亡くなった父から教えてもらったことが書かれています。
父の偉大さは亡くなったあとに気づくものなんだとつくづく感じます。
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