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産婦人科と検査機関メモ

2020年6月、冬のサンパウロ 。

駐妻生活も1年半が経ち、未曾有のパンデミックによる自主隔離生活も4ヶ月目に入る頃。まさに「よくある初期症状の数々」をひっさげて妊娠が発覚しました。

ブラジル生活についてはいまやブログやSNSでいろんな方が発信されていて、出産や子育てに関する情報もあります。しかし妊娠中に関する記事などはあまり見かけなかったので、これを機に自分の経験を残しておこうと思いました。

あくまで個人の経験と感想ですが、少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。


この記事を書いている人

改めましてブラジル在住のミカです。
サンパウロで駐妻と日本語教師をしています。ブラジル生活は5年目で、ポルトガル語は日常会話レベル。今回は初めての妊娠と出産でした。


ブラジルでの出産を決めた理由

・夫婦で帰れない
妊娠がわかった当初はブラジルもまだまだ感染者がうなぎ上りの状態で、日本人駐在員も(体感だと)半分ほどが日本へ避難帰国済み。夫の会社からも帯同家族の避難許可は出ていましたが、正直帰る気にはなれませんでした。

私だけ帰って日本で産んだとしても、いつブラジルへ戻ってこれるかわからない...その間 子はどんどん大きくなってしまう...
夫婦で、そして父と子の時間がなくなってしまうことの方が嫌だったので帰らないことにしました。

・日本人ママたちによる情報の豊富さ
知り合いの駐妻さんや日本語を教えていた生徒さんの中には、ここ1年で妊娠・出産を経験した方も多く、産婦人科や産院ついて十分な情報があるというイメージがありました。
初めての妊娠出産に加えての新型コロナという不安はありましたが、「この状況ならブラジルにいようが日本にいようが不安レベルは一緒だな」と感じていました。日本語だろうがポル語だろうが進出語彙は盛り沢山。笑

・実家事情と近くの親戚
大阪の実家には両親と弟たちが住んでいて、みんな働いているし私の部屋はもうありません。笑 帰ったところで落ち着かないし、元々 実家暮らしはあまり好きじゃなかったので、いわゆる里帰り出産をしたいとは思ってませんでした。
また、サンパウロ市内に親戚の叔母が住んでいたので、もし病院の付き添いや産後のサポートが必要な場合は叔母に頼もうと思っていました。

ということで、コロナ禍で妊婦が一人で30時間フライトを往復することが不要不急の移動でありリスクでもあると考えた結果、ブラジルで出産することに決めました。
もちろん家族の事情・会社の対応はそれぞれなので、どの選択が正解かというのはないと思います。



通っていた産婦人科

Dr.Toshio Arimori
住所:Av. Lins de Vasconcelos, 3282 - Vila Mariana, São Paulo - SP, 04112-002
電話:(11)5579-6193

日本では「産婦人科」と一つの言葉になっていますが、ブラジルではGinecologia(婦人科)Obstetrícia(産科)という言葉にわかれています。
(結局 病院・医者自体はまとまってるのだけど)


この先生を選んだ理由は以下です。
・夫の会社が入っている保険会社の適用内だから
・駐妻ママさんに教えてもらった日本人が過去に行ったことがある産科リストにも入ってたから
・日系人っぽい→日本語できるのかも?
・家から車で10分(おばの家の近くなのでいざというときは付き添ってもらえるかも!)


保険会社の適用範囲内なので、診察料は毎回無料でした。初心は電話で予約しましたが、それ以降は受診時に次の予約をいれて帰る、という流れでした。

先生は日本語は上手な方だと思います(上から笑)。普通の会話はできるけど"心拍"(batida de coração)とか"月経"(menstuação)といった単語はポルトガル語で出ちゃうという感じでした。

お互いポルトガル語日本語交じりでやりとりをしていますが、私も混ぜて話すことには慣れてるので特に不安もなくそのままお世話になっていました。また、少しでもわからないことがあればその場で質問し、先生も噛み砕いて説明してくれました。

ブラジルは「出産の痛みが怖い妊婦さん」と「時間も短縮でき、手術費で稼げる医者」の都合により帝王切開になることが多いそうですが、私の場合母子共に経過も順調だったこともあり希望通り普通分娩(経膣&無痛)で出産できました。

アリモリ先生はゆるすぎず厳しすぎず、さっぱりしたおおじいちゃんという感じです(笑)。分娩時の対応や産後の処置とフォローについても、夫婦で納得&満足のいく出産でした。


通っていた検査機関(ラボ)

(産婦人科系にかかわらず)ブラジルは診察・処方をする担当医検査して結果を出すラボがそれぞれの分業になっています。大きい病院では検査もやってます

担当の先生に「検査でおすすめのラボはありますか?」ときいてみたところ3つほどリストアップしてくれました。その中から保険の適用範囲内で、家から通いやすいところを選びました。

FEMME Laboratório da Mulher
Unidade Paraíso (パライゾ支店)
R. Afonso de Freitas, 188 - Paraíso, São Paulo - SP, 04006-050

大サンパウロ圏内だと他にも何店舗があるようです。
検査内容によって案内される支店が違うため、PreferenceとParaísoの2箇所に通っていました。

予約方法や通院スケジュールについては別記事にまとめます。


そのほかの産婦人科

私はお話になることはなかったですが、ほとんどの日本人妊婦さんはイワモト先生のところに通っているようでした。
・日本語が通じる
・先生の診療所で先生がエコーをする
・他の日本人も通っている
というのが大きなポイントだと思いますが、イワモト先生はどの保険も効かないParticularになるなるため、費用が高くなります。

旦那さんの会社がそこをカバーしてくれるのであれば問題ないので、産婦人科選びの第一条件は会社の規定だと思います。


まとめ

最後に私なりのサンパウロでの産婦人科選びのポイントをまとめました。

・保険が効くかどうか(会社の規定を要確認)
・通える距離かどうか(徒歩orタクシーor旦那さんに送迎してもらう?)
・言語について(日本語は絶対条件なのか、英語ならOK?など)
自然分娩の希望をきいてくれるのか(帝王切開を押し売りしてこないか)


次回以降は、具体的な健診スケジュールについてまとめていきます。

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