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【図解】働く人のストレス調査

こんにちは。

キャリアコンサルタントのみかじです。
キャリアコンサルタント×メンタルヘルス分野に、関心を持ち心身ともに健康であり続け仕事や生活を送るをテーマに掲げキャリアコンサルタント活動を行っています。

それは、仕事が大きな原因のひとつとなり、メンタル不調から休職や退職せざるを得ない人たちを見てきた事、そして私自身の経験から心身の健康の大切さを実感しました。
(メンタル不調者が出ると社内や周りの方は、その方に対する個別の対応や接し方、後任の方の採用や人事変更に追われる状況を見てきて、本人にとってはもちろん、会社にも何のメリットもないと感じました)

こんな風に仕事でメンタル不調になってしまうの人たちを未然に防ぎたい!という思いから、キャリアコンサルタント(以下、キャリコンと省略)の資格を取得しました。加えてメンタルヘルスマネジメントⅡ種合格!現在Ⅰ種を勉強中のわたしです。

そんなわたし目線で、

①「キャリコン×メンタルヘルスの観点から知っていると、役に立った」学びと考察
②「キャリコン×人や会社が活きる環境作りの観点から社内や相談現場で活用できそうなポイント!」に絞って綴ってみます☺


本日は、厚生労働省”令和3年 労働安全衛生調査"を

①「キャリコン×メンタルヘルスの観点から役に立つ」部分

を抜粋、加工して図式化してみました!

最新の調査結果は、令和4年7月分公表されています。

この調査の目的は、こう記載されています。

本調査は、事業所が行っている安全衛生管理、労働災害防止活動及びそこで働く労働者 の仕事や職業生活における不安やストレス、受動喫煙等の実態について把握し、今後の労働安全衛生行政を推進するための基礎資料とすることを目的とするものである。

厚生労働省HPより

この調査内容は、事業所に対するものとそこで働いている人に対して行われています。
調査内容は、メンタルヘルス対策に関する事項の他、化学物質のばく露防止対策に関する事項、建築物における吹付石綿等の処理状況に関する事項、産業保健に関する事項など・・
専門的な部分まで公表されています。(興味ある方は、調査結果全文をチェックされてみてくださいね!)

②【キャリコン×人が活きる環境作りの観点から社内や相談現場で活用できそうなポイント!】


調査は、年齢(大体10歳単位で区切ってある)、男女、就業形態(正社員、パートとか)毎の回答結果が出ているので、その属性の人たちが、どんな悩みを抱える傾向にあるのかひとつの参考資料になると思います


🚩注意)先入観を持ちすぎるのも良くないので、目の前の相談者(CL)のお話をじっくり聴くことを、前提としてます。


👨雇用形態、属性、年齢別によるストレスの違い👩
上の図にもまとめていますが、個人調査の項目の雇用形態によりストレスを感じる内容が異なっています。

その他、下記は年齢毎の悩みに注目して考察してみました。

例えば、
60代が多い職場環境の会社で私が働いていて、キャリコンとして関わるなら、60代以上が強くストレスを感じた内容をチェックしてみます。
そうすると”仕事の失敗、責任の発生等”がダントツ(44.7%)の1位です。約半数。
この”仕事の失敗、責任の発生等”でストレスを感じた年齢別の結果は、~20歳68.3%、20代38.3%、30代37.5%、40代29.8%、50代26.2%なんです。(図表参照ください)

40代、50代と20%台だった結果が、60代で急に44.7%まで上がった要因は何だろうと考察・・

仕事の失敗の要因は、体力的な問題なのか、雇用形態の変化か、モチベーション低下かなとか。必要であれば、他の調査や資料も参照してみる。
もし、誰かが相談に来てくれたり、60歳以上の人たちと関わる中で違和感を感じることがあれば尋ねてみたり、他の人たちは同じような悩みを抱えてないか現状を把握する。
その原因が環境を変える事で働きやすくなるなら、その手立てを模索してみます。


🌍相談とメンタルヘルス不調の関係について🌍
調査の中でメンタル不調と相談に関する項目が問われている事を含め、2つには相互関係があると思ってます。

事業所調査の部分でメンタル不調により連続1か月以上休業又は退職した労働者は、全体で10.1%と記載しましたが、これ事業所規模によって発生率が違うんです
例えば、事業所規模が~29人5.4%、~49人9.2%、~99人25.5%、~299人39.0%、~499人69.2%、~999人80.5%、1000人以上94.0%という従業員数が増えるにつれ右肩上がりになっています。(図表参照ください)



要因はいくつか考えられると思いますが、規模が小さいと誰かが不調になりかけた時、周りが気づきやすかったり、普段から業務等について意見や情報交換が出来てる(=ストレスをためにくい状況)等の考察ができます。

(余談ですが、私は、1000人以上の大企業、500人と15名ほどの中小企業などの組織で働いてきました。体感として、この調査結果は、大体合っているなと感じました。)

もちろん、ストレスは一つだけではないでしょうし、調査によっても結果は様々です。色々な要因が重なってメンタル不調が発生するとも言われています。
ある人に取っては効果のあった事が他の人は別のやり方が効果的だという事も多々ありますよね。
そこが、環境整備の難しいところではありますが、個別対応や工夫しながら誰もが働きやすい環境作りや配慮ができればメンタル不調者、また退職者も減るのではないかなと思っています。

\キャリコンとしてのつぶやき📢/
相談相手に”キャリアコンサルト”という選択肢がいつか入る世の中にしたいな!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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