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【思い出】冷凍倉庫編

こんちは。
今日は10ヶ月ほどお世話になった冷凍倉庫でのお話。

26歳頃、就職に急いでいて埼玉で一人暮らしをしていました。
アパレル物流で働いていたんですが、まぁ本当若気の至りで
世の中に適応する能力がなさすぎて、
すぐ仕事辞めちゃったんですよ。

いや、そのために埼玉行って何辞めてんねん、と。
貯金も知れてるのにどうやって生活すんねんと。
そこでとりあえず派遣でも始めるかって
派遣会社に紹介してもらったのが食品倉庫。

また現場がそこそこ遠い。
家からバスに乗って電車2本乗り換えて再びバス。
バス停から現場まで15分徒歩。
さむいさむーい冬の時期の夜勤のお仕事。

仕事の内容はとっても簡単。
食品をピッキングして店舗ごとに仕分け。
日頃スーパーで目にする調味料や油、その他業務用の食品もあって見たことないクレープソースとかあったり。
こう、THE倉庫みたいなところに商品がたくさん並べられていて、
ピッキング表を持って色々なところをうろうろ。
なんせ物が多くて探すのが大変なんだけど、
見つかったら見つかったでなんだか少し嬉しい。

ほんで当たり前なんだけど、
たまにめちゃくちゃ高い場所に商品が置いてあったりする。
フォークリフトでそのまま搬入して上の方に片付けてたり、
あんまり使わないであろう商品とか、
余裕で5メートル上の棚に置いてあったり。

参考画像:これの三段目くらい

はて、
はしごが、ない。
脚立も、ない。
下手に無理して怪我してもあれだから上司に連絡。

「すみません、上の方の商品取りたいんですがフォークでおろs…」
「あぁー笑 登っちゃって大丈夫よ!!」

正気か。
登って5、6キロくらいの段ボール持って降りるんかいな。
登るのはまぁええわ。ジャングルジムみたいなもんだわ。
どうやって降りるねん。商品上から落としたら壊れるがな。
他の派遣さんに手伝ってもらうか?いや下で受け取るのも大変か。
知恵を出せ知恵を。

結果、三段目から二段目まで人力で下ろして、
二段目からパレットを傾けて滑り台の完成。
この作業中右腕にとんでもない負担が掛かってしまい、
今でも右腕を伸ばした状態で重いものを持つと
肩に激痛が走るようになった。
まぁ、力不足だし、仕方ない。

参考画像:パレット

で、ここまでは常温の食品のお話。

冷凍食品って便利ですよね。
10キロの冷凍ポテトフライ。5キロのアイスクリーム。
箱がボッコボコの海外産のカニ。レンジでチンするだけでふんわり半熟卵などなど。
−30℃の世界。
以前の記事にも書きましたが、水が存在しません。
水は全て氷になります。
ほんで溶けません。
マスクをつけて作業をするとまつ毛が凍ります。
一応、連続して1時間を超える作業は禁止されていました。

軍手を2枚重ねて段ボールの中身を出します。
人間って不思議なんですよ。
20分も作業しているとカッターナイフが
握れない。
段ボールのバンドを切ろうとしても
全く力が入らない。
んで、高所にある商品は

もちろん登ります。

えぇ、滑りますよ。
パレットも何もかもカチンコチンです。
すこーし水分を含んで搬入されてきた商品は
しっかり凍ります。
いつ大怪我してもおかしくなかったけども、
いやはや、楽しかったかな。

ある日、同僚がインフルエンザになりまして、
「冷凍倉庫はウイルスの繁殖の心配もないから大丈夫やろ笑」
「むしろ熱下がって良いわ笑」
とケタケタ笑いながら仕事をしていたのが
うーん懐かしい。

またそこでの人間関係もなかなか面白くて、
それも含めて書くと長くなっちゃうので
またそれは別の記事で書こうかな。

なんだかんだ、こうやって今日も働いている人がいるおかげで
私たちの元にご飯が運ばれています。
解釈次第では何事にもやりがいは存在しますな。
とにかく感謝。

それではまた今度!👋

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