本当に怖いもの

新型コロナウイルスにより闘病中のかたには、心よりお見舞い申し上げると共に、1日も早い回復をお祈り申し上げます。また、命を落とされたかたに謹んでお悔やみ申し上げます。

新型コロナウイルスの流行により、いろんな場所に大きな影響が出ている。

マスクは品切れ。デマが流れたことにより、トイレットペーパーやティッシュペーパーも品切れ。休校措置により給食の材料が余る。たくさんのイベントが延期や中止。ライブハウスやカラオケボックスに対する注意喚起が出される。リモートワークや時間差通勤が推奨される。

ライブの延期や中止は、演者のためでもあり、お客さんのためでもあると感じる。開催も、中止も、延期も、英断だと思ってる。どれを取るにも覚悟がいるはず。だから私は、どの決断も正しいと感じている。自粛を強制する動きは好きではないけれど、開催側が考えた結果としての自粛は否定しない。

そういうなかで、報道の方法によって、ひとが集まる場所が「悪」というように聞こえることがあって、それが残念でならない。そこで働いている人も、そこで過ごすことで生きる希望を得ている人もいるのに。

月に2~10回程度、ライブハウスに行く生活を始めて7年目になる。多いときは10回以上のこともあると思うけど数えていない。1回も行かない週もあれば3日連続の週もある。痛かったり、悲しくなったりすることもある。でもライブハウスがあって、ライブを見る楽しみがあるから、頑張って次の週を迎えられることのほうが多い。政府は、イベントの自粛を訴えはしたけれど補償はしてくれないだろう。ライブハウスのような場所が今回の出来事によって減ることを、とても怖いと思っている。

現在「疾病恐怖」を感じている人も多いはず。病気になったらどうしよう、といった不安や恐怖で潰されそうという人も見かける。なぜなら毎日報道で目にするからだ。SNSで見かけるからだ。でも、インフルエンザや風邪で死ぬ人は今までも大勢いたし、未だに結核に感染する人はいるし、毎日たくさんの人が自殺したり事故で死んだりしている。そういった他のことは気にならないのに新型コロナウイルスだけが怖いのだとしたら、少し情報を選別するか遮断したほうが良い状態なのかもしれない。

東日本大震災の記事やニュース、映像、画像を見るとフラッシュバックするという人は少なくない。それを見てつらくなる人は、無理をして見ないほうがいい。それと同じようなことだ。

そんな私も、不安障害というものを持っているので、実は、「不安」や「恐怖」と戦う怖さは、よく分かる。取りつかれたら、なかなか抜け出せない。私の場合は確認しなければ落ち着かない。怖くなると確認したくなる。その衝動を抑えきれないときがある。そういう私が「情報を遮断したほうがいい」というのは間違いかもしれない。そんな私だけど、今回の件に対しては恐怖を感じていない。しっかり予防して、免疫力を上げるのがベストだと考えている。

この規模で新しい病気が流行するのはめずらしいことだから、対策も手探りなのかもしれない。湾岸戦争のあたりに紙製品がどうのこうのという話も合った気がするけれど売り切れたのは見たことがない。震災のときはスーパーに何もなくて呆然としたものだけど、それもある程度の期間で落ち着いた。誰でも経験がないことは不安になるもの。そこは理解できる。だけど新しい情報が出てもいったん落ち着いてそれが真実かどうかは考えたほうが良い。トイレットペーパー品切れになる、はどう考えてもデマだとしか思えない情報だった。それでも信じる人がこれだけいることに驚いた。本当にストックがなくて大変な思いをした人もいることだろう。

とりあえずトイレットペーパーがなければ、水洗可能のチリ紙(四角いタイプのもの)を探してみるといい。それもなければ最悪漫画雑誌でも(流さなければ)どうにかなる。昔、汲み取り式のトイレの家には、本当にジャン〇とか置いてあったものだった。私は嫌いだったけど。

コロナウイルスがらみの差別も多いと聞く。そういうものはいつになってもなくならないのか。私にはウイルスよりも、人間や政府が怖く思える。

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