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腸内環境を整えることは、世界の食料システムの改善にも役立つかもという話

2年半ほど前から、経堂にある超マニアックなジム、十坪ジムというところに通っている。ジムの話は次回書くこととして、ジムの経営者である鈴木先生の話がいつも面白くて、考えさせられることがあるので、Noteに残してみることにした。

ちなみに、鈴木先生は、現在はジムの経営者をされているが、学生時代は、剣道の学生チャンピョンで、「体幹がしっかりしています!」という見た目の女性です。

で、今回は、鈴木先生に聞いた話、その1。

鈴木先生によると、私たちは、「腸内環境が良ければ」肉や魚をさほど食べなくても、日常生活を送るのに必要な筋肉を、ある程度維持することが出来るのだという。

というのは、、、腸内細菌の細胞壁はタンパク質でできているので、その死骸はタンパク質そのもの。腸内環境が良いと、細胞の死骸を再吸収する能力が高く(笑)、新たなタンパク質をさほど取らなくても、身体の維持ができる、ということなのだそう。

細胞死骸の再吸収能力がダントツ高いのが牛さんで、人間の何百倍と言われているとのこと。牛さんは草を何度も反芻して糖化させ、その糖が腸内細菌の餌となり、繁殖しては死んで、その死骸からタンパク質を再吸収し、立派な赤身が形成されるらしい。牛さんの便はとても量が多いのは、それだけ大量の草を食べ、細菌の死骸が出るから。。。と。

人間(笑)のケースだと、私たち日本人でも江戸時代の人は、お肉やお魚を食べる機会が少なかったものの、発酵食品を取りながら、自然に腸内環境を整え、筋肉もりもりで農作業をしていた人もたくさんいたそうですよ~。。。と。

なるほど。。。

私自身は、栄養学マニアの母から、昔からあなたの体重だと1日お肉は○○グラム、豆類は○○グラム、緑黄色野菜は○○グラムで・・・と聞きながら育ったきた。が、ベジタリアンと言われている人たちは普通に生きているし、昔の人はそんなに肉や魚を食べていないのに、それなりに健康に生きていたみたいだし、一律の○○グラムの栄養基準って何なんだ?と思っていたのだが、そのナゾの一部が解けたような気がした。。。どのぐらいのタンパク質の摂取が必要なのかは、腸内環境によって違うのかもしれない。。。

と同時に・・・・ここからは、私の想像力を駆使して考えた話。

腸内環境が良ければ、自分の腸で必要なタンパク質をある程度再生することが出来るのであれば、最近言われている、「世界の食料システムをサステナブルなものにシフトしていこう!」という動きは、私たちの腸内環境を良くすることによって、解決する部分もあるのではないか?と。(肉中心の食生活は、その生産過程で出るCO2の排出量も大きく、転換を求められている。。。日本人は魚や大豆から摂取しているタンパク質の量がそれなりにあり、欧米諸国に比べてそこまで減らす必要はないと言われているらしいが、先進国を中心とした一部の国々の人たちが、このまま肉の消費を続けると、地球が危ない、と様々な取り組みが始まっている。。。)

肉のおいしさと共に生きてきた現代人に、いきなり「地球のためです。皆さん、ベジタリアンになりましょう」などと言うのは非現実的だ。けれども、食べる量を調節するだけではなく、私たちの腸の環境を変えていくことでこの問題は解決していくことが出来るとしたら、何か面白いし、希望が持てるような気がした。。。

鈴木先生の話はいつも面白いので、こうやって少しずつ書き溜めていきたいなと思います。。。

因みに、腸内環境とタンパク質の関係については、こんな研究もある。
パプアニューギニア高地人がサツマイモを食べて筋肉質になるのはなぜか?https://www.syokubunka.or.jp/column/vesta-columns/post014.html

サツマイモばかり食べているにも関わらず、パプアニューギニアの高地に住む筋肉質な人々を調査した所、腸内環境が影響しているという研究。。。人の身体は、単純ではない所が面白い。。。

尚、この記事を書くにあたり、鈴木先生に、お忙しい中、内容に関する相談をさせていただいている部分もありますが、作者の解釈が入っており、一切の文責は作者ミカにあります。


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