ライカM-A 購入記


初めに言っておく。
筆者はどちらかと言えばライカには否定的であった。
どう考えても高すぎるだろ?そんなに良いのか?と。
買った今だから思う。やはり高すぎる。だがモノは良い。こればかりは経験しないと分からない世界である。
筆者のフィルムメイン機は長らくコシナフォクトレンダーBessa R2である。
使用感を比べながら語っていこうか。

・質感
言わずもがな圧倒的なクオリティ。ベッサはラバーの質感やシャッター音など所々チープさを感じるがこのカメラにチープさは見られない。

・ファインダー
流石現行新品。非常に明るい。古いライカよりもベッサの方が遥かに明るく見やすかったが、それを上回るクリアさ。二重像もよく見える。M-Aを覗いた後にベッサを覗いて初めて黄色く変色していることに気づいた。ベッサもそれなりに歳を重ねてきているようだ。

・シャッター音
巷で語り尽くされているので多くは語らないが筆者が感じるのは"響かない"という点。これが静かさの要因ではないかと。ベッサ?バチンッッ!!とよく響くね?

・気分
めちゃくちゃアガる。風邪引いていたが治った。
あとは巷で賑やかなライカユーザーの声が「まあ俺も持ってるしな」で済むようになった。持ってる側へ来たのだよ。
また嫌なことがあっても「俺にはライカがあるしな」で済むようになった。
ライカは風邪にもメンタルにも効く。

・他
ライカは「写真を体験する」と言うが所有してみて初めてその意味が分かった。
いろいろな場所でライカに関することが書いてあるが、こればかりは経験してみないと分からない。すまないが上手く言語化できない。
実用の道具ならもちろんベッサの方が気楽で使い勝手も良い。SSも1/2000ある、そして軽い。
しかしそれでもライカには撮り手を魅了する何かがある。
これから長い時間付き合い、それを探していきたいと思う。

・p.s.
それにしても高い。マップカメラ漢の60回ローンで購入した。
昨今の円安物価高、ライカの毎年のような値上げ、と今買わなければ買えなくなると思った。
友よ、迷っているなら今のうちだ。一緒に新しい世界を見ようぜ。

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