初めての個人契約で大失敗。そしてその後の初級レッスンの日々。

もう3週間も前のことになってしまいますが、初めての個人契約、ゼロ初級生徒さんとの大失敗レッスン。その後予約が入った初級レッスンについて振り返ってみようと思います。

まずはゼロ初級カナダ人生徒さん。
この方の場合、性格的に問題がある(内向的、喋らない、笑わない、30代なのにちょっと中学生っぽい、態度悪い)のでコントロールもテクニックが必要なのですが、60分の初回レッスンは大失敗に終わったと思っています。
失敗要因は生徒さんの態度もありますが、私の経験不足もあります。
まず私自身も、ひらがなも読めないゼロ初級を教えた経験が初めてということ。
この方の望むやり方を把握しきれず、客観的な分析力も足りず途中でどうしたらいいか見失いながら終えました。

私は前職の日本語学校ではみんなの日本語で教えていました。
初級は導入してリピートして、代入練習させながら口慣らしをして、更に絵カードなどを使って練習して、会話練習までもっていくのがだいたいの流れかな、と思いますが私はこの生徒さんにも少しそれを織り交ぜて練習させてみたのです。

口の動きがやはりまだまだ英語の口なので、リピートは大事かなと思い、初級なので単純なリピートは仕方ないと思いつつやらせたところ、あくび連発。軽く悪態をつかれました。

後にまた何人か教えたときに感じたのですがこのリピート、単純な代入練習やドリル練習を嫌がる、すぐに飽きてしまう人がいるということです。

特にみん日の国籍、登場人物しかり語彙が多いし、言いにくい。なんで最初からこんなにたくさんの国籍を言わされるの?と思ってるのかもしれません。この国籍リピートに顔を曇らせる人を何人か見てきました。

私は教え方ってこういう感じ、という自身の前職の経験に基づく感覚でやっていましたがそれは全員に当てはまらないということを今更ながら気がつきました。前職でベテラン講師には、初級のうちは口が慣れるまで何度も言わせるのが大事と聞かされてきましたが、それが・・絶対に正解ではないのかもしれないと思いました。
ただベテラン講師なら、リピートや単純な代入も楽しくできる魔法をかけることができるのかもしれません。

やっぱり生徒一人一人を見てやり方を変えないといけないんですよね。本当に今更ですけど。
だからこのカナダ人生徒さんは私に色々同じことを言わされて日本語なんてつまらない、嫌になっちゃったのかもしれません。あんなに大人にあくび連発されたのは初めてで、めちゃくちゃ焦りましたけど!

初めての個人契約でオンラインの倍の値段をいただきましたが(オンラインが安すぎるので)ちょっと申し訳なかった思いもあるし、資格のある講師として悔しい。もう一度チャンスくれ!と思いますが、チャンスはそうそう何回も訪れません。

やっぱり来るべきチャンスに備えて常に準備しておくのが大事なんだということが今回の経験を通して学びました。
この生徒さんの案件は、本当に棚ぼた的なラッキーな出来事でしたので依頼された後に色々と準備しましたが・・だめでしたね。

しかし、その後、アルゴリズムの風向きがようやくキター!のか?italkiやpreplyでぽつぽつと、文字は読めるけど初級という方からの予約が入るように。
その中の一人は何の因果かまたカナダ人、ゼロ初級、前回のカナダ人の方と住んでいる地域も同じで若干恐怖を覚えました。

今度は失敗できない!と思い、資料を全て作り直し、わかりやすく、大きい文字で表記、語彙も負担を与えないよう最初は様子見で少なめに、しつこい(?)リピートはなし、で挑みました。
とにかく相手の様子をよく見て(前回がよく見てなかったので)ゆっくり練習しています。
「よろしくお願いします」を言うのさえ、欧米系の初心者には大変な作業です。
1回目が終わった時、またダメだったかな・・と思いましたが2回目、3回目まで現在レッスンを終えました。
ただパッケージ購入はしてないので相手もちょっと様子を伺ってるのかもしれません。レッスンをしていて悪い感じはありませんが、可もなく不可もなくな感じ・・感動は与えられていません。(いやー他の先生のプロフにすんごい生徒からの長文の感動的なレビュー書いてあったりするじゃないですか・・)

まだまだ余裕がないのでこちらも力んでしまったり、和ませる話術が足りなくてぶっ通しでレッスンしてお互い疲れてしまったり、反省点が多々あります。
根が陰キャなので気の利いた会話が普段もできないのがレッスンにも影響しているようです。スモールトーク大事。

この間も中国人の方と第3課を教えていて説明にミスって「??」という顔をさせてしまいました。
それ以降予約が入らないのでまたしてもチャンスを失ってしまったようです。1回目は良かったけどなんかこの先生違う、って思ったんでしょう。
多分こういうことの繰り返しを積み重ねていくしかないんでしょうね。
早く自分の教え方を確立させたいし、これが正解!は存在しないので固定概念にとらわれない方法で、会話力をアップさせられたらなと思います。


やはりアジア人に教えるのに慣れてきた私は相当数欧米系の方とレッスンをする必要がありそうです。
アジア人の初級は漢字語彙がわかるアドバンテージがまず違います。
チャットに漢字書いたらああ、って納得してくれます。
覚えが早いし教えるのも比較的楽です。

欧米系の人は、「は」の意味や「〜じゃありません」自体の意味を突然聞いてきたり、ちゃんと今からこういう練習をします、という指示をはっきり説明しないと、資料に言ってほしいヒントの単語があったとしても全く違うこと、好きなことを言い出したりすることもあります。
日々、ミスったと思うことばかりですし、むこうがノってないのがわかると焦ります。
HSP気質なので余計敏感に感じとっちゃう方な気がします。厄介なもんです。

新しい生徒さんたちにとって先生は私じゃないといけないのかはわかりません。
安いから、時間が空いてるからだけかもしれません。
ただ今はもうぶつかり稽古じゃないですがこちらも経験しないとわからないことだらけ。値段が安いうちにこちらも経験を積ませてもらっている、とある程度は割り切ることにしています。

この初級生徒の波がしばらく途切れずにきますように・・。
教えること自体は嫌じゃない(むしろこれしか自分にはできることがない)し、チャレンジな日々で辛い時もありますが日々生きてるな〜と感じます。

まだまだ、諦めきれません。
今まで逃げてきた分、とにかくしつこく続けていきます。
いつかこの先生がいいと言われるようになるまでは。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?