セラピストの在り方

院長の田邉です^^


昨日のブログで、ナラティブに考えることの大事さを載せました。

昨日はこのように言ったのですが、病院やクリニックで働くセラピストはクリニカルリーズニングを大事にするべきです。

クリニカルリーズニングとは臨床推論のことです。その方の持っている症状に対して、適切な介入を決定していく過程のことです。

これはとても大事なことです。


病院で働くセラピストは保険診療の元にリハビリを行っています。そのため、「ストレスのせいですね」「エネルギーの乱れですね」「内臓の影響ですね」というのは極力避けたほうが良いと思う。

ですが、しっかりと検査・解釈・治療を行っているのなら良いのです。しかし、こういうことを言うのは、若手セラピストに圧倒的に多いです。


現在はセミナーが増えて、リハビリだけでなく様々なエッセンスを融合しているものもあります。色々学べる内容が多く深くなったことは良い事です。

しかし、ありがちなのは学んだことをその方に当てはめようとするからです。


実際にストレスや感情の問題が高まると、腰や首に症状が出ます。

腸の問題は膝や大腿、腎臓の問題は腰、肝臓の問題は右肩・・・など臓器からの問題も多くあります。


現在は有用なことが非常に多く分かっています。そうだとしても、クリニカルリーズニングが大事です。

セラピストは学んだ技術や知識を患者さんに当てはめるのが仕事ではありません。与えられている検査結果や情報などから推論を立てて、介入をするのが仕事です。


だから、若手時代には勉強してクリニカルリーズニングが大事だと言われるのです。患者さんは自分の知識を試す練習台ではありません。


ここまで言いましたが、先ほどのようにエネルギ—やストレス、内臓の問題についてしっかりと評価出来ているなら問題はありません。

だとしたら、そこに対してアプローチをしてしっかりと結果を出すことを心がけるのが大事です。評価方法・アプローチ方法を身に着けているのなら問題はありません。


リハビリではそのような内容を学ばないからこそ、特別な技術を持っている自分は特別である、という主張は確かにわかります。

ですが学校やこれまでのリハビリの歴史では学んでいないはずです。保険を使ってお金をいただく以上、まずはクリニカルリーズニングに励んでほしい思います。


と疑問に思ったのでここで言いたくなりました^^

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